画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


3.3.2 コーディング前の準備(UNIX)

コーディングをする前に,次の準備をしてください。

  1. XMAP3 Developerで作成したファイルを転送する

    XMAP3 DeveloperでUNIX用に作成した物理マップ,論理マップおよび動的変更テーブルをUNIXマシンへファイル転送します。

    • 物理マップのファイル転送

      XMAP3 DeveloperでUNIX用に作成した物理マップ(拡張子「.pmp」)ファイルは,バイナリ形式でファイル転送する必要があります。

      ファイルの拡張子はそのままでファイル転送してください(UNIXでの拡張子は英小文字に変更する必要があります)。

    • 論理マップ・動的変更テーブルのファイル転送

      XMAP3 DeveloperでUNIX用に作成した論理マップ(拡張子「.cbl」)ファイルおよび動的変更テーブル(X3MODTBL.cbl)ファイルは,テキスト形式でファイル転送する必要があります。

      ファイルの拡張子はそのままでファイル転送してください。

      XMAP3 Developerで作成する動的変更テーブルは,標準の出力先のままで作成した場合,次に出力されています。別の出力先に作成した場合は,そのファイルをファイル転送してください。

    XMAP3インストールフォルダ\INCLUDE\X3MODTBL.cbl
  2. 物理マップを移行し形式チェックをする

    XMAP3 Developerで作成したUNIX用の物理マップを,UNIXマシンへ転送したあと,cmapcpコマンドを使って,物理マップを実行環境に移行します。

    cmapcpコマンドは,次に示すファイルを実行環境に移行し,さらにUNIX版XMAP3で使用できる物理マップの形式かどうかのチェックをします。

    • 拡張子が「.pmap」の物理マップファイル

    • 拡張子が「.pmp」の物理マップファイル

    なお,形式チェックでは実行環境で参照するすべての情報はチェックしませんので,実行環境でエラーとなる場合があります。

    cmapcpコマンドについては,「15.1.1 cmapcpコマンド」を参照してください。

  3. UNIXのEUC環境で利用する場合,論理マップおよび動的変更テーブルを文字コード変換する

    XMAP3 Developerで生成される論理マップおよび動的変更ファイルは,文字コードがシフトJISであるため,UNIXのEUC環境で利用するには,ファイルを転送したあと,シフトJISからEUCへコード変換する必要があります。

  4. APを格納するためのディレクトリを作成する

    ソースプログラムやコンパイル後に生成される作業ファイルを格納するディレクトリを作成します。開発環境に合わせてディレクトリを分類し,作成位置や名称を決めます。

  5. XMAP3の標準提供ファイルから,必要なファイルをコピーする

    XMAP3では,APの作成に必要な登録集原文を標準提供しています。4.で作成したフォルダにコピーして使用することをお勧めします。このとき,APの作成に使う論理マップ,コーディングのひな型であるAPパターン,AP実行時に使用する物理マップもコピーしておきます。

    • 動的変更テーブルX3MODTBL.CBL)

      APの実行中に画面の色などを変更する表示属性や,出力エリア(出力論理マップ)の初期化に使用する定数が指定されています。なお,XMAP3 DeveloperでUNIX用の動的変更テーブルを作成した場合は,標準提供のテーブルは使用しないでください。必ず,XMAP3 Developerで作成した動的変更テーブルをファイル転送して使用してください。

    • インタフェース領域JSVWATBL.CBL)

      CALL文で画面を送受信するときにパラメタとして使用するインタフェース領域が指定されています。SEND文,RECEIVE文,またはTRANSCEIVE文を使う場合は必要ありません。