画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


15.1.1 cmapcpコマンド

cmapcpコマンドを実行する前に,環境変数PATHに「/opt/HIXMAP/bin」を設定してください。

形式
cmapcp  〔オプション〕
機能

対象の拡張子を削除したファイル名でファイルを複写します。対象となるファイルを次に示します。

  • 拡張子が「.pmap」の物理マップファイル

  • 拡張子が「.pmp」の物理マップファイル

なお,形式チェックではXMAP3実行環境で参照するすべての情報はチェックしませんので,XMAP3実行環境でエラーとなる場合があります。

オプション
- i dir

対象の拡張子が付けられたファイルをサーチするディレクトリ名を指定します。入力ディレクトリ下のすべてのディレクトリをサーチの対象とします。省略時はカレントディレクトリを入力ディレクトリとします。

- o dir

ファイル名から拡張子を削除したファイルを出力するディレクトリ名を指定します。省略時はカレントディレクトリにファイルを出力します。

実行結果

cmapcpコマンドを実行した結果は,次の内容で標準出力に出力されます。

なお,形式チェックの結果が正常なファイルについては,ファイル名は出力されません。

Physicalmap is broken.(file:/tmp/MAP001ND.pmp) … 1.
               :              
10 FILE(S) COPIED                           ……… 2.
  1. 物理ファイルのエラーメッセージ

  2. 物理ファイルを移行した結果が正常であったファイル数

エラーメッセージ

cmapcpコマンド実行時にエラーが発生した場合,次のエラーメッセージが標準出力に出力されます。

表15‒1 cmapcpコマンド実行時のエラーメッセージ

項番

出力メッセージ

エラー内容

1

Physicalmap endian error.(file:ファイル名)

物理マップのエンディアンが不正です。

(S)処理を続行します。

(P)XMAP3実行環境に合ったエンディアンとなるように,物理マップを再作成します。

2

Physicalmap is broken.(file:ファイル名)

物理マップの形式が不正です。

ファイル転送時にテキストファイルとして転送している場合が考えられます。

(S)処理を続行します。

(P)ファイル転送に誤りがないか確認し,正しい物理マップを指定します。

3

Physicalmap version error.(file:ファイル名)

物理マップ作成時のバージョン(VV-RR)が合っていません。物理マップ作成時に使用したXMAP3のバージョン(VV-RR)がXMAP3 Server Runtimeよりも新しいため,使用できません。

(S)処理を続行します。

(P)物理マップ作成時に使用したXMAP3のバージョン(VV-RR)に合うXMAP3 Server Runtimeを使用し,再実行します。

4

cmapcp error.

コマンド実行できないエラーが発生しました。

(S)処理を終了します。

(P)UNIXのリソース不足やファイル参照できない環境になっていないか確認し,問題を解決して再実行します。

(凡例)

(S):システムの対処

(P):プログラマの対処