画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


16.4.1 レイアウト定義

レイアウト定義で問題がある場合の対処方法を示します。

〈この項の構成〉

(1) ツールボックスにプッシュボタンやラジオボタンが表示されない

次の点を確認してください。

(2) レイアウト領域に固定テキスト・フィールドを配置したが,文字入力用のIカーソルが表示されない

日本語入力システムが使用するフォントサイズが入力用の枠より大きいためです。この場合,オブジェクト上にはカーソルは表示されませんが,ウィンドウの左下に文字入力用の枠が表示されるので,そのまま入力できます。

また,[表示]−[ズーム]−[拡大表示]コマンド(またはツールバーの[拡大])で表示倍率を上げると,オブジェクト上にカーソルが表示され,レイアウト領域上で入力できるようになります。

(3) プレプリント帳票で,重なった下のオブジェクトが選択できない

オブジェクトが重なっている場合は,初めに配置したオブジェクトが選択されます。あとで配置したオブジェクトを配置する場合は,初めに配置したオブジェクトを移動してから選択してください。

また,オブジェクトを重ねて配置するときには,小さい方,隠れやすい方を先に定義することをお勧めします。

(4) 網掛け帳票で,字間値を変更してもレイアウト領域上の表示が変わらない

レイアウトの表示率が標準以下の場合,字間値の1ポイントと2ポイント,5ポイントと6ポイントは表示上変わりません。

メニューバーの[表示]−[ズーム]−[拡大表示]コマンド(またはツールバーの[拡大])で表示倍率を上げると,違いを確認できます。

(5) CUI画面で連動スクロールができない

CUI画面の定義には,定義時の連動スクロール機能はありません。また,コピー&ペースト操作での,連動スクロール機能はありません。

(6) 書式オーバレイに配置した文字列が,レイアウト画面と印刷結果で異なる

書式オーバレイの定義時,固定フィールドの属性として[文字サイズ]や[文字の間隔]を標準以外に設定すると,レイアウト画面上の表示と印刷結果が若干異なる場合があります。印刷する前にレイアウト画面上で確認したい場合は,ズームの拡大で最大表示するか,またはプレビュー機能を使用してください。

(7) レイアウト画面と帳票の印刷結果が異なることがある

ドローのレイアウト画面では,印刷される内容をシミュレートしているため実際の帳票と異なる場合があります。

(8) 円弧オブジェクトの印刷がずれる

ドローのレイアウト上の精細度とプリンタの精細度の違いによる誤差のためです。

このため,グラフィック帳票上にレイアウトした円弧オブジェクトを印刷すると,円弧の端がずれて印刷される場合があります。

(9) GUI画面でオブジェクトを追加できない

オブジェクトの総数が配置できる値を超えています。別の画面か二次ウィンドウなどにオブジェクトの定義を分けるなどして,定義内容を変更してください。