画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.69.2 表示属性の標準値ダイアログ−ウィンドウ属性(GUI/CUI画面)

ウィンドウ属性(画面属性)の標準値を変更できます。指定できる項目は画面の種類に応じて異なります。

ここでの設定は,ドローで画面を新規に作成したときに初期値として適用されます。このため,「セットアップ情報の反映」の対象にはなりません。

表示形態

直前に表示した画面に対する書き換えの方法を指定します。

「自動」は,「一部上書」と「全面書換」をXMAP3に任せて,APでは特に意識しません。直前の画面と同じマップのときは「一部上書」になります。

「一部上書」は,直前に表示した画面の一部の項目だけを変更して表示します。「全面書換」に比べて表示時間を短縮できます。この場合,マッピングモードとデータ有無コードを合わせて使う必要があります。なお,直前の画面と違うマップのときは「全面書換」になります。

「全面書換」は,表示中の画面を消去して,次の画面を全画面描画して表示します。

入力・選択状態の扱い(GUI画面の場合)

[表示形態]が「一部上書」のときの,入力・選択オブジェクト(入出力テキスト,ボタンなど)の状態を指定します。ただし,この指定よりも,各オブジェクトの[入力済み]・[選択済み]属性の指定が優先されます。

「初期状態」は,「全面書換」と同じ状態にします。この場合,すべての入力オブジェクト中の表示データをヌルクリアして非転送状態にし,選択オブジェクトを初期状態にします。

「未入力・未選択」は,非転送属性にします。この場合,入力オブジェクト中の表示データを残して入力していない状態とし,選択オブジェクトは未選択状態にします。操作者がこの値を書き換えたときだけAPにデータを返します。

「状態を維持」は,画面上の入力・選択オブジェクトの表示データと選択状態を残し,転送状態も変更しません。

入力フィールドの扱い(CUI画面の場合)

入力フィールド中に表示されているテキストデータの扱いに関する属性です。[表示形態]が「一部上書」のときの入力項目をどのような状態にするかを指定します。

「入力データをAPに返す」は,非転送属性にします。この場合,入力フィールド中の表示データを残し,キーボードから入力していない状態とします。操作者がこの値を書き換えたときだけAPにデータを返します。

「入力状態を変更しない」は,画面上の入力フィールド中の表示データを残し,転送状態も変更しません。ただし,各オブジェクトの属性[自動送信]の指定が優先されます。

「入力データを消去する」は,「全面書換」と同じ状態にします。この場合,画面上のすべての入力フィールド中のデータをヌルクリアして非転送状態にします。

キーボードのロック状態を解除する

画面を表示したとき,マウスやキーボードから入力できる状態にします。

「オフ」の場合は,キーボードのロック状態が直前の画面から継続されます。

ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす

画面を表示したとき,ディスプレイのBEEP音を鳴らします。一般には,エラー画面を表示するときに使います。

モジュラスアルゴリズム(GUI/CUI画面だけ)

入出力テキストボックス/フィールドで指定するモジュラスチェックのアルゴリズムを指定します。

[モジュラスアルゴリズム]−チェック10

次のチェックをし,一致する(合格)かどうかを判定します。

  1. 入力したデータの最後の1バイト(チェックディジット)・入力したデータのバイト数(入力したデータの最後の1バイトを除く)を取り出す。

  2. 入力したデータのバイト数の右側より2,1,2,1,...を乗数とし桁ごとに掛け算をする。

  3. 掛け算の結果が2桁となったものについては10で割り算し,商とあまりに分解する。

  4. 手順2.,手順3.での掛け算と商およびあまりの結果をすべて加え合わせる。

  5. 加算の結果を10で割り算し,あまりを求める。

  6. 10からあまりを減算し,差を求め,この差を入力したデータの最後の1バイトと比較する。

[モジュラスアルゴリズム]−チェック11

次のチェックをし,一致する(合格)かどうかを判定します。

  1. 入力したデータのバイト数(入力したデータの最後の1バイトを除く)を取り出す。

  2. 入力したデータのバイト数の右側より2,3,4,5,6,7,2,3,4,5,6,7,...の順に乗数を割り当て桁ごとに掛け算をする。

  3. 結果をすべて加え合わせる。

  4. 和を11で割り算し,あまりを求める。

  5. 11からあまりを減算し,差を求める。この差を入力したデータの最後の1バイトと比較する。