画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.68.10 表示属性の動的変更の更新ダイアログ(GUI/CUI画面用)

[表示属性の動的変更]ダイアログで選んだ修飾名に割り当てる表示属性を変更します。指定できる属性は,オブジェクトの種類や使用目的に応じて異なります。

標準属性で指定した内容を継続したい項目には,「変更なし」を指定してください。

修飾名

設定対象の修飾名が表示されます。

表示方法
  • 入力可否の指定について(キーエントリ,選択エントリだけ)

    「入力可能」(または「選択可能」)は,活性状態(入力・選択できる状態)でオブジェクトを表示します。

    「入力不可」(または「選択不可」)は,不活性状態(入力・選択できない状態)でオブジェクトを表示します。

    「パスワード表示」は「入力可能」とだけ組み合わせられます。「グレーアウト表示」および「全体非表示」は「入力不可」とだけ組み合わせられます。

  • 非表示属性の指定について

    オブジェクトや文字列の表示のしかたを指定します。指定できる項目は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。また,フィールドボックス内のフィールドでは「全体非表示」と「グレーアウト表示」は使用できません。なお,指定はレイアウト領域上には反映されません。

    「標準表示」は,オブジェクトや文字を見える状態で表示します。

    「全体非表示」は,文字を含むオブジェクト全体を表示しません。

    「文字だけ非表示」は,オブジェクトの外観は表示しますが文字は表示しません。

    「グレーアウト表示」は,オブジェクトや文字を不活性状態のグレーで表示します。

    「パスワード表示」は,文字を「*」に替えて表示します。

遷移条件

オブジェクトでのデータ入力や候補選択の完了後のフォーカス・カーソルの動きについて指定します。

「手動スキップ・右寄せ」は,タブキーやマウスで他のオブジェクトにフォーカス・カーソルを移動したとき,入力データが桁数に満たない場合に入力データが右寄せされます。

「手動スキップ・全桁必須」は,1文字でも入力した場合,桁数いっぱいに入力しないと入力エラーになり,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルの移動ができなくなります。

「手動スキップ」は,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルを移動します。なお,桁数を超えるデータを入力しようとするとエラーになります。

「自動スキップ」は,桁数いっぱいまで文字を入力するか候補選択の操作をしたとき,フォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに自動的に移動します。これに対して,手動スキップの場合はタブキーを押すことでフォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに移動します。

詳細目的(モジュラスチェック)

使用目的が「数字」の場合に,モジュラスチェックをするかどうかを指定します。ドローでの次の設定に相当します。

・GUI画面の場合,[詳細目的]を「モジュラス」にする
  • 使用目的が「数字」,「金額」,「数値」の場合の詳細目的

    入力を許可する半角文字の種類を選びます。選べる項目は[使用目的]に応じて異なります。

    「数字・数字記号」は,数字(0〜9),数字記号(+ - * . , \),およびスペースです。

    「モジュラス」は,数字(0〜9)で,最終桁はモジュラスチェック用数字です。この場合,画面属性で指定するモジュラスアルゴリズムに従って,入力データがチェックされます。チェック条件に合わない場合はエラーになり,オブジェクトからフォーカス・カーソルが移動できなくなります。

    「数字」は,数字(0〜9)です。

    「小数点付き」は,数字(0〜9)と1個の小数点(.)です。

    「符号付き」は,符号(+ -)と数字(0〜9)です。

    「符号・小数点付き」は,符号(+ -)と数字(0〜9)と1個の小数点(.)です。

・CUI画面の場合,[モジュラスチェックを行う]をオンにする

反転表示

背景色と文字色を反転して表示します。項目を強調して表示する場合などに使います。

印字

論理ハードコピーでオブジェクトを印刷対象にするかどうかを指定します。印字対象を変更できないオブジェクトの場合は,コンボボックスが非活性になります。

「印字する」は,対象のオブジェクトを印字します。

「印字しない」は,対象のオブジェクトを印字しません。

「変更なし」は,設定内容を変更しません。

背景色

オブジェクトの背景色を指定します。

文字色

文字の色を指定します。

入力済み(入力しなくても表示データをAPへ返す)

オブジェクトを転送状態にします。この場合,入力論理マップのデータ項目に必ず(操作者が変更するかどうかに関係なく)次のデータ/コードを返します。

  • 「入力済み」では,オブジェクト内の表示データ(文字列など)。

    ただし,ポップアップやコンボボックスの場合は表示データに対応する通知コード。

  • 「選択済み」では,候補(ボタンなど)に対応する通知コード。

    ただし,表示・選択データがない場合は,データ消去通知文字が入力論理マップの項目に代入されます。

自動送信(入力直後にAPへ制御を渡す)

テキスト入力や候補(メニュー項目やボタンなど)の選択動作ごとに,APにイベントを通知します。

入力/選択後に他のオブジェクトへフォーカスを移動すると,自動的にAPにイベントが通知されます。このとき返すイベント通知コードは,送信キーと同じです。

入力必須(入力しない時はエラーにする)

このオブジェクトでのデータ入力の操作を省略できないようにします。入力していない場合は,画面確定時(APへ制御を渡す直前)にエラーとなり,イベントはAPに通知されません。

なお,他の属性との対応([不活性]との併用など)に注意してください。

ワンタッチクリア

画面が表示されたとき,およびマウス・キー操作によって入力フィールドにフォーカスが移動したときに,この入力フィールドに表示される出力データをすべて選択した状態にします。

ワンタッチで表示データを削除できる状態になります。表示データを必ず書き換える場合などに使います。

  • ワンタッチクリアを設定した入力フィールドにデータが無い場合

    入力フィールドをクリックすると,XMAP3 04-02以前ではクリックした個所にカーソルが位置づけられますが,XMAP3 04-03以降では,クリックした位置に関わらず,次に入力が行われる個所(文字の場合は左端,数値・金額の場合は右端)にカーソルが位置づけられます。

    なお,画面が表示されたとき,およびキー操作によってフォーカスが移動したときも同様になります。

    注※ オブジェクトに右寄せを指定している場合は,カーソルは常に左端に位置づけられます。