13.16.2 画面属性ダイアログ(GUI画面)
GUI画面のウィンドウの属性やレイアウト領域の属性を指定します。
- ウィンドウの配置
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レイアウト領域の先頭位置とサイズを指定します。ウィンドウの位置やサイズは,レイアウト領域の値にタイトルバー,メニューバー,オペレータインジケータを加えた値になります。画面を表示するWindowsマシンのディスプレイの解像度を考慮して,画面が収まる値を指定してください。
なお,先頭位置は,[XY位置]が「自由な位置」の場合だけ指定できます。
- タイトルバーを付ける,タイトル
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ウィンドウにタイトルバーを付けます。
[タイトルバーを付ける]が「オン」で,[タイトル]を指定しない場合は「XMAP3」が仮定されます。
- メニューバーを付ける,[メニューバー定義]ボタン
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ウィンドウにメニューバーを付けます。メニューバーの内容は,[メニューバー定義]ボタンから表示されるダイアログで指定します。
- オペレータインジケータを付ける
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ウィンドウにオペレータインジケータを付けます。
- ウィンドウのサイズ変更を抑止する
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実行時にウィンドウのサイズ変更をできないようにします。
「オフ」の場合,サイズを縮小すると重要なエラーなどが表示範囲外に隠れることがあるため,設計時に注意が必要です。
- 基準文字サイズ
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基準文字サイズを変更できます。
- APでの指定方法
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入力単位,待機時間
APに制御を渡す単位を指定します。
「画面」は,画面単位に入力する通常の方法です。すべてのオブジェクト(不活性を指定しているものを除く)が活性状態で表示されます。画面確定用のボタンやキーの操作をするとAPに制御が渡されます。
「フィールド」は,APでフォーカス・カーソルを設定するオブジェクトだけが活性状態で表示されます。このオブジェクトから次のオブジェクトにフォーカス・カーソルを移動するとAPに制御が渡されます。
「イベント」は,すべてのオブジェクト(不活性を指定しているものを除く)が活性状態で表示されます。これらのオブジェクトの一つから,次のオブジェクトにカーソル・フォーカスを移動するとAPに制御が渡されます。
指定できるのは,イベント通知コードの長さ(ドローセットアップで指定)が「4」の場合だけです。
「表示直後」は,表示された画面に対して何も操作をしない場合,指定する[待機時間]が経過すると自動的にAPに制御が渡されます。[待機時間]が過ぎる前に操作をした場合は,画面単位と同じ動作になります。スプラッシュ画面など,表示直後にAPに制御を渡す場合は,[待機時間]に「0秒」を指定します。
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動的変更(APからウィンドウ属性を変更する)
APから表示形態などのウィンドウ属性を変更して,画面を表示します。
この場合,制御項目が論理マップに展開されます。マッピングオプションが「マージ」または「論理マップ」のとき,この制御項目に修飾名を設定することで,APから動的に属性を変更できます。
修飾名とウィンドウ属性との対応は,ドローセットアップで設定します。
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動的変更(APからウィンドウ位置属性を変更する)
一次ウィンドウの場合に,表示位置(XY位置,Z位置)を動的に変更できるようにします。
この場合,制御項目が論理マップに展開されます。マッピングオプションが「マージ」または「論理マップ」のとき,この制御項目に修飾名を設定することで,APから動的に位置を変更できます。
修飾名と位置属性との対応は,ドローセットアップで設定します。
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動的変更(APから確定キー属性を変更する)
画面に対する操作に使う各確定キーの有効/無効を動的に変更できるようにします。
この場合,制御項目が論理マップに展開されます。マッピングオプションが「マージ」または「論理マップ」のとき,この制御項目に修飾名を設定することで,APから動的に変更できます。
修飾名と属性との対応は,ドローセットアップで設定します。
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初期クリア文字,データ消去通知文字,エラー通知文字
ドローセットアップで定義した初期クリア文字,データ消去通知文字,エラー通知文字が表示されます。
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[隠しフィールド]ボタン
隠しフィールドについて設定するためのダイアログが表示されます。
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[再定義名]ボタン
再定義名について設定するためのダイアログが表示されます。
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- ウィンドウ
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表示形態
直前に表示した画面に対する書き換えの方法を指定します。
「自動」は,「一部上書」と「全面書換」をXMAP3に任せて,APでは特に意識しません。直前の画面と同じマップのときは「一部上書」になります。
「一部上書」は,直前に表示した画面の一部の項目だけを変更して表示します。「全面書換」に比べて表示時間を短縮できます。この場合,マッピングモードとデータ有無コードを合わせて使う必要があります。なお,直前の画面と違うマップのときは「全面書換」になります。
「全面書換」は,表示中の画面を消去して,次の画面を全画面描画して表示します。
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XY位置
実画面上での,ウィンドウの表示位置を指定します。
「左上,中央,右下,左下,右上」は,それぞれの位置に表示します。この指定が有効になるのは,最初の画面の表示時と,[表示形態]が「全面書換」で直前の画面と異なるマップの表示時だけです。
「自由な位置」は,定義時に指定する任意の位置に表示します。なお,表示・印刷セットアップの「画面デザイン」の[一次ウィンドウの位置]が「ウィンドウ操作を優先する」の場合は,最初の画面表示時だけ有効になります。「画面定義を優先する」の場合は,[表示形態]が「全面書換」のときだけ有効になります。
「一次に従う」は,二次ウィンドウの定義で指定できます。一次ウィンドウ側で指定する二次ウィンドウの位置(ウィンドウIDごとに指定)に従って表示します。
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Z位置
他のウィンドウに対するウィンドウの重なりについて指定します。この指定が有効になるのは,最初の画面の表示時と,[表示形態]が「全面書換」で直前の画面と異なるマップの表示時だけです。二次ウィンドウの場合は「標準表示」で固定です。
「標準表示」は,活性(操作対象)のときに手前に表示します。
「手前に表示」は,活性/不活性に関係なく,常に手前に表示します。
「後ろに表示」は,活性/不活性に関係なく,常に後ろに表示します。
「一時非表示」は,ウィンドウを見えない状態にします。通常の表示にするには,APから動的変更をして「標準表示」などに切り替えます。
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入力・選択状態の扱い
[表示形態]が「一部上書」のときの,入力・選択オブジェクト(入出力テキスト,ボタンなど)の状態を指定します。ただし,この指定よりも,各オブジェクトの[入力済み]・[選択済み]属性の指定が優先されます。
「初期状態」は,「全面書換」と同じ状態にします。この場合,すべての入力オブジェクト中の表示データをヌルクリアして非転送状態にし,選択オブジェクトを初期状態にします。
「未入力・未選択」は,非転送属性にします。この場合,入力オブジェクト中の表示データを残して入力していない状態とし,選択オブジェクトは未選択状態にします。操作者がこの値を書き換えたときだけAPにデータを返します。
「状態を維持」は,画面上の入力・選択オブジェクトの表示データと選択状態を残し,転送状態も変更しません。
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種別
「一次ウィンドウ」は,メインとなる画面です。何も表示されていない状態のときに表示します。業務を選択するメニューや,各業務の主画面として使います。
一つのAPから同時に複数表示することはなく,前の一次ウィンドウの消去後に次の一次ウィンドウが表示されます。
「二次ウィンドウ」は,一次ウィンドウを表示したまま別に表示する画面です。一次ウィンドウに重ねて複数の二次ウィンドウを表示できます。データの入力補助,メッセージの表示などに使います。各二次ウィンドウを区別するためのウィンドウIDも選びます。
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[二次ウィンドウの位置]ボタン
このウィンドウに対する二次ウィンドウの表示位置を指定するためのダイアログが表示されます。[種別]が「一次ウィンドウ」の場合に操作できます。
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背景色
背景色(レイアウト領域の色)を変更できます。
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壁紙を設定する,[壁紙の設定]ボタン
指定するグラフィックをレイアウト領域の各オブジェクトの背後に表示します。壁紙には,ビットマップファイル(.BMP)が使えます。
レイアウト領域より小さい壁紙はタイル状に並べられて表示されます。レイアウト領域より大きい壁紙ははみ出し部分(下側・右側)は表示されません。
なお,壁紙はレイアウト領域には表示されません。確認には「テスト表示」を利用してください。
使用するファイルは,[壁紙の設定]ボタンから表示されるダイアログで指定します。
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- キーボードのロック状態を解除する
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画面を表示したとき,マウスやキーボードから入力できる状態にします。
「オフ」の場合は,キーボードのロック状態が直前の画面から継続されます。
- ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす
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画面を表示したとき,ディスプレイのBEEP音を鳴らします。一般には,エラー画面を表示するときに使います。
- モジュラスアルゴリズム
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入出力テキスト/フィールドで指定するモジュラスチェックのアルゴリズムを変更できます。
- [モジュラスアルゴリズム]−チェック10
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次のチェックをし,一致する(合格)かどうかを判定します。
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入力したデータの最後の1バイト(チェックディジット)・入力したデータのバイト数(入力したデータの最後の1バイトを除く)を取り出す。
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入力したデータのバイト数の右側より2,1,2,1,...を乗数とし桁ごとに掛け算をする。
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掛け算の結果が2桁となったものについては10で割り算し,商とあまりに分解する。
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手順2.,手順3.での掛け算と商およびあまりの結果をすべて加え合わせる。
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加算の結果を10で割り算し,あまりを求める。
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10からあまりを減算し,差を求め,この差を入力したデータの最後の1バイトと比較する。
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- [モジュラスアルゴリズム]−チェック11
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次のチェックをし,一致する(合格)かどうかを判定します。
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入力したデータのバイト数(入力したデータの最後の1バイトを除く)を取り出す。
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入力したデータのバイト数の右側より2,3,4,5,6,7,2,3,4,5,6,7,...の順に乗数を割り当て桁ごとに掛け算をする。
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結果をすべて加え合わせる。
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和を11で割り算し,あまりを求める。
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11からあまりを減算し,差を求める。この差を入力したデータの最後の1バイトと比較する。
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- 画面に対するコメントの記述
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[設定]ボタンから表示されるダイアログで,画面のコメントを設定します。
- イベント通知コード
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[設定]ボタンから表示されるダイアログで,イベント通知コードに対応する動作やコメントを設定します。
- 次画面
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[設定]ボタンから表示されるダイアログで,次画面のマップ名を設定します。