画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.13 可変チェックボタンボックスダイアログ(GUI画面)

可変チェックボタンボックスの属性と,ボックス内のボタンの属性を設定します。

ボックスの配置

レイアウト領域上でのオブジェクトの先頭位置とサイズ(ます目数)が表示されます。

サイズはプレーンや文字のサイズに応じて更新されます。

ボタンの数

プレーン内に配置するボタンの数を変更できます。

プレーンの配置

プレーンのサイズや中のボタンの配置が表示されます。1桁あたりの大きさは[文字サイズ]の指定に従います。

  • プレーンのサイズを変更できます。

  • 最初のボタンの先頭位置を変更できます。数値はプレーンの左上からの相対位置で指定します。

  • ボタンの幅が表示されます。

  • 上下に並ぶボタン同士,左右に並ぶボタン同士の間隔を変更できます。

使用目的

通知コードで使用する文字やデータ型に応じて選びます。

「数字」は,半角の数字と記号(データ型に従う)を使用できます。

「英数」は,半角文字(スペース,英大文字,英小文字,数字,カナ,記号)を使用できます。

「日本語」は,全角文字,全角・半角の混在文字を使用できます。

表示方法

オブジェクトや文字列の表示のしかたを指定します。指定できる項目は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。また,フィールドボックス内のフィールドでは「全体非表示」と「グレーアウト表示」は使用できません。なお,指定はレイアウト領域上には反映されません。

「標準表示」は,オブジェクトや文字を見える状態で表示します。

「全体非表示」は,文字を含むオブジェクト全体を表示しません。

「文字だけ非表示」は,オブジェクトの外観は表示しますが文字は表示しません。

「グレーアウト表示」は,オブジェクトや文字を不活性状態のグレーで表示します。

「パスワード表示」は,文字を「*」に替えて表示します。

枠付き(ボックスに枠を付ける)

オブジェクト(ボックスや領域など)の周囲の枠線を明示します。

テキストやボックスで「オフ」から「オン」にする場合は,あらかじめオブジェクトの周囲に必要な間隔を空けて配置しておく必要があります。

フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する)

APからフォーカス位置を設定しないで画面を表示したとき(例えば,論理マップのフォーカス制御項目に値を設定していないなど),このボックスにフォーカスを位置づけます。

すべてのオブジェクトでこの指定が「オフ」で,フォーカス順序を設定していない場合は,入力・選択可能で最小位置(縦位置−横位置の順)のオブジェクトに初期フォーカスが位置づけられます。

ボタンを横に並べる

ボタンボックス内で,複数のボタンを順に横方向(左右・上下の順)に配置します。この指定がオフの場合は,縦方向(上下・左右の順)になります。

なお,フォーカスもこの指定に従った順序で遷移します。

自動スキップ(選択したら次のボックスにフォーカスを移す)

ボックス内での選択操作が完了すると,フォーカス対象の次のボックスへ自動的にフォーカスが遷移します。

複数選択できるオブジェクト(複数選択リストボックス,チェックボタンボックス)の場合は,末尾の候補が選択されるとフォーカスが遷移します。

自動スキップ(選択したら次のボタンにフォーカスを移す)

ボックス内でボタンまたはリスト項目を選択すると,ボックス内の次のボタンまたはリスト項目へ自動的にフォーカスが遷移します。

背景色

オブジェクトや領域の背景の色を指定します。なお,[枠付き]を指定できるオブジェクトで,枠を付けない場合は「透明」で固定になります。

ラベル
  • 文字色

    オブジェクトに表示する文字の色を指定します。

  • 文字サイズ

    「大」は,基準文字サイズより大きい文字にします。

    「標準」は,基準文字サイズと同じサイズにします。

    「小」は,基準文字サイズより小さい文字にします。

    基準文字サイズは,画面属性で指定します。

    なお,GUI画面でプレーン内のオブジェクトに設定する文字サイズは,プレーン内の共通サイズ・単位となり,中のすべてのオブジェクトに適用されます。

  • 文字の書体

    標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシックの3種類があります。

    標準フォントは,画面表示のオブジェクトの場合だけ表示・印刷セットアップの[表示文字]タブでフォントを変更できます。帳票印刷のオブジェクトでは明朝体で出力され,表示・印刷セットアップで変更したフォントは反映されません。

    XMAP3 印刷拡張機能の印刷拡張セットアップを利用して帳票印刷を実行する場合には,標準/明朝/ゴシックの書体に対する出力時のフォントを,それぞれ任意のフォントに変更できます(印刷モードがGDIとPDFファイル出力の場合だけ)。

  • 文字の強調

    文字を斜体や太字にできます。

    なお,斜体にするとオブジェクトのサイズ(幅)は1字分増えます。このためにエラーが生じて設定できない場合は,画面の定義でオブジェクトの右に間隔を空けてから設定してください。

APが受け取る項目

APが参照するデータ項目について変更できます。

・データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

・桁

入力・出力するデータに応じて,データ項目の桁を指定します。

  • [データ長を変更する]ボタンがオフの場合

    指定できる長さは,入出力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャの最大桁を指定します。

  • [データ長を変更する]ボタンがオンの場合

    不活性になり,設定できません。

・データ長

APが受け取る項目のデータ長を指定します。

  • [データ長を変更する]ボタンがオフの場合

    ターゲット,使用目的に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

  • [データ長を変更する]ボタンがオンの場合

    「桁」より小さい値になっているとエラーになります。

    また,次の場合エラーになります。

    ・最大値152を超えている

    ・数値以外が入力された

・データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や他の項目の指定に応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用の「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用の「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列

    「S99999」,「999V9」など。自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

・桁寄せ

データ長が論理マップ上の項目の長さより短い場合に,データを左右のどちらに寄せるかを指定します。使用言語がCOBOLで,次のどちらかの場合に指定できます。その他の場合はオブジェクトの種別やデータ型などに応じた固定値となります。

  • [使用目的]が「数字」で[データ型]が「文字(XX)」

  • [使用目的]が「英数」または「カナ」

・埋字

論理マップの項目長よりデータ長が短い場合に残りの領域を埋める文字を指定します。[桁寄せ]に応じて,項目内の右側/左側に埋字が格納されます。

指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

スペースは,半角のスペースで埋字します。

LOW(X'00')は,LOW-VALUE((00)16)で埋字します。

HIGH(X'FF')は,HIGH-VALUE((FF)16)で埋字します。

ゼロは,0で埋字します。

埋めないは,埋字をしません。領域にはAP内の直前のデータ領域の内容がそのまま残るか,初期クリア文字でクリアされます。

自由な埋字は,自由な値を埋字にします。この場合,[自由な設定]ボタンから値を指定してください。

データ長を変更する

データ長の自由設定の有無を指定します。

  • オン:データ長を自由設定できます。

  • オフ:データ長を標準設定にします。

ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になります。また,他のターゲットの場合でも,使用目的が「日本語」でデータ型が「文字(XX)」の場合だけデータ長が指定できます。

[自由な設定]ボタン

[データ型],[埋字]を任意の値で設定する場合に,値を指定するためのダイアログが表示されます。

APが渡す項目

APからのデータ(各ボタンのラベルや対応する通知コードなど)を代入するデータ項目について指定します。

ラベルのデータ長を変更する

ラベル系項目のデータ長の自由設定の有無を指定します。

  • オン:ラベル系のデータ長を自由設定できます。

  • オフ:ラベル系のデータ長を標準設定にします。

ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になります。また,他のターゲットの場合,データ長が指定できます。

ラベル

ボタンのラベル文字列をAPが渡すためのデータ項目について指定します。

・データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

・桁

APが渡す項目ラベルの桁を指定します。

  • [ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合,またはデータ型が「文字(XX)」の場合

    指定できる長さは,入出力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャの最大桁を指定します。

  • [ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオンでデータ型が「文字(XX)」の場合

    不活性になり,設定できません。

・データ長

APが渡す項目ラベルのデータ長を指定します。

  • [ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合

    ターゲット,データ型に応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

  • [ラベルのデータ長を変更する]ボタンがオンの場合

    「桁」より小さい値になっているとエラーになります。

    また,次の場合エラーになります。

    ・最大値152を超えている

    ・数値以外が入力された

・データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や他の項目の指定に応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用の「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用の「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列

    Z 9 \ などを組み合わせた各種。自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

・桁寄せ

データ長が論理マップ上の項目の長さより短い場合に,データを左右のどちらに寄せるかを指定します。使用言語がCOBOLで,次のどちらかの場合に指定できます。その他の場合はオブジェクトの種別やデータ型などに応じた固定値となります。

  • [使用目的]が「数字」で[データ型]が「文字(XX)」

  • [使用目的]が「英数」または「カナ」

・埋字

論理マップの項目長よりデータ長が短い場合に残りの領域を埋める文字を指定します。[桁寄せ]に応じて,項目内の右側/左側に埋字が格納されます。

指定できる内容は,オブジェクトの種別や[使用目的]などに応じて異なります。

スペースは,半角のスペースで埋字します。

LOW(X'00')は,LOW-VALUE((00)16)で埋字します。

HIGH(X'FF')は,HIGH-VALUE((FF)16)で埋字します。

ゼロは,0で埋字します。

埋めないは,埋字をしません。領域にはAP内の直前のデータ領域の内容がそのまま残るか,初期クリア文字でクリアされます。

自由な埋字は,自由な値を埋字にします。この場合,[自由な設定]ボタンから値を指定してください。

通知コード

各ボタンに対応する通知コードをAPが渡すためのデータ項目について指定します。

・データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

・桁,データ長,データ型

[APが受け取る項目]と同じ値が表示されます。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時または帳票印刷時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性,帳票に印字する文字の書体やけい線の種類などの属性です。

制御項目にAPから修飾名を設定することで,動的に属性を変更できます(ただし,GUI/CUI画面でマッピングオプションが「物理マップ」のときは該当しません)。

修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。

[自由な設定]ボタン

[データ型],[埋字]を任意の値で設定する場合に,値を指定するためのダイアログが表示されます。