8.5.18 フィールドボックス
フィールドボックスは,多量のデータをまとめて入出力するときに使用します。次のような場合に適しています。
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けい線を使って,表形式でオブジェクトを並べる
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CUI画面を基本にして一部だけをGUI化(ファンクションキーによる選択部分だけのボタン化など)
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文章データなど,複数行にわたる文字データの表示
フィールドボックスの表示属性については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定できる項目
フィールドボックスの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
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---|---|---|---|---|
属性 |
スクロール禁止領域の背景色 |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
|
スクロール領域の背景色 |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
||
垂直スクロールバーを付ける |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
水平スクロールバーを付ける |
− |
チェックあり/チェックなし |
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枠付き(ボックスに枠を付ける) |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する) |
− |
チェックあり/チェックなし |
||
プレーン全体 |
けい線の色 |
− |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字サイズ |
− |
大,標準,小 |
||
文字の書体 |
− |
標準,明朝,ゴシック |
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文字の強調 |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
(3) フィールドボックスの属性
フィールドボックスでは次に示す表示属性などが指定できます。詳細については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
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ボックス枠の付加
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スクロールバーの付加
表示データ(プレーン)がボックスサイズより大きい場合,スクロール※することで全体を表示できます。
- 注※
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フォーカスが位置づいていない状態でフィールドボックスのスクロールバーをマウスでスクロールしても,フィールドボックスにフォーカスは移動しません。フィールドボックスにフォーカスを位置づけたい場合は,[Tab]キーを押すか,表示データ(プレーン)の領域をマウスでクリックしてください。
入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に存在しない場合でも,キー操作でフィールドボックスをスクロールするため,フィールドボックスにフォーカスを移動できます。
入力可能なオブジェクトとは,入出力フィールド,入出力日付フィールド/入出力時刻フィールド,ポップアップフィールド,トグルフィールドを指します。
-
スクロール禁止領域
常にデータを表示しておくための,スクロールしない領域を指定できます。
フィールドボックスは,表示属性の標準値として背景色が透明,けい線,カーソル,およびアンダードットの色が黒で設定されています。
フィールドボックスでは,表示属性としてけい線やスクロール禁止領域の表示色などが指定できます。詳細については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
-
初期フォーカスを本ボックスに設定する
(4) カーソル表示
入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に定義されている場合,そのオブジェクトすべてに標準属性または動的変更によって入力不可が指定され,フィールドボックス内に入力できるオブジェクトが一つもないときでも,フォーカスが位置づくとカーソルは表示されます。入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に定義されていない場合,カーソルは表示されません。
(5) フィールドボックス内の文字とけい線
文字のサイズ,書体,強調およびけい線の色はフィールドボックス単位で指定できます。文字の色やけい線の種別は,オブジェクトごとに指定できます。文字拡大(サイズ)および強調の例を次に示します。
なお,フィールドを斜体で配置する場合は,右端に1ますの余白が必要です。また,フィールドボックス内で文字を斜体にすると最後の文字が正しく表示されないことがありますが,実際の表示には影響しません。
(6) APの操作
フィールドボックス自体はAPとのインタフェースは持ちません。背景色などの表示属性はドローで定義します。
フィールドボックス内のオブジェクトのインタフェースについては,各オブジェクトの説明を参照してください。
(7) フィールドボックス内のオブジェクト
フィールドボックスの中には次に示すオブジェクトを配置できます。
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固定フィールド
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出力フィールド
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入出力フィールド
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入出力日付フィールド/入出力時刻フィールド
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出力日付フィールド/出力時刻フィールド
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予約フィールド
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ポップアップフィールド
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トグルフィールド
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塗りつぶしフィールド
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けい線
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フレーム
(8) フィールドボックスの作成手順
フィールドボックスの作成手順を次に示します。
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ツールボックスの[フィールドボックス]を選びます。
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レイアウト領域で,オブジェクトのサイズに応じて開始位置から終了位置までドラッグするか,開始位置をクリックします。
フィールドボックスが選択状態で配置されます。このときのフィールドボックスはボックス枠が付いた状態です。
配置したフィールドボックスのサイズは伸縮できます。
フィールドボックス内のレイアウトを定義するには,メニューバーの[表示]から[フィールドボックスレイアウト]を選びます。GUIのレイアウト定義に戻る場合は,[GUIレイアウト]を選びます。