画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


11.2.6 プレプリント帳票で使用するオブジェクトの詳細

〈この項の構成〉

(1) 出力フィールド

出力フィールドは,APで指定したデータを帳票上に印刷するときに使用します。

(a) 設定できる項目

出力フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒36 出力フィールドの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

使用目的

数字,英数,日本語

文字の間隔

標準,0〜7ポイント

コメントの記述

文字数:40文字(半角)

フィールド反復

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

回数

縦方向:1〜127,横方向:1〜255

間隔

縦方向:0〜125,横方向:0〜253

APが渡す項目

データ名

11.6 APが渡す項目」を参照

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

初期値

下位項目

自由な設定

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) ます目の配置

ます目の配置では,その領域に合わせて配置されます。出力フィールドのます目の配置を次に示します。

[図データ]

メニューバーの[表示]−[ます目の配置]のチェックを外すと,自由な位置に出力フィールドを作成できます。

(c) フィールドの反復

一つのオブジェクトを縦方向または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。

反復の操作は,[Shift]キーを押したままマウスをドラッグすると,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は,配列(COBOLのときOCCURS展開)となります。

(d) 出力データ

APから出力フィールドに設定できるデータを次の表に示します。

表11‒37 APから出力フィールドに設定できるデータ

種別

形式

数字

  • 数字データ

  • 数字編集データ

日本語

  • 全角の文字データ

  • 半角の文字データ

英数

  • 半角の文字データ

注※

COBOLの場合,数字編集データは,指定したPICTURE句に従って出力されます。

使用できるピクチャ文字:「*」「+」「−」「¥」「9」「,」「.」「Z」「/」

出力フィールドでは,埋字や桁寄せなどのデータの編集もできます。APがデータ有無コードを格納し,有効データの長さが出力フィールドデータ名の領域の長さより短い場合,出力フィールドデータ名の領域の余った部分に埋字を格納します。また,データを出力フィールドデータ名の領域の右側に格納するか,左側に格納するかは,桁寄せ向きに従います。

(2) 出力日付/時刻フィールド

出力日付フィールドおよび出力時刻フィールドは,APから帳票上に日付や時刻を印刷するときに配置します。印刷時には日付や時刻の印刷形式(印刷書式)が選択できます。印刷対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)なども指定できます。また,和暦の場合,「1年」を「元年」と表示することもできます。

(a) 設定できる項目

出力日付フィールド/出力時刻フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒38 出力日付フィールド/出力時刻フィールドの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

日付

時刻

日付フィールド

時刻フィールド

表示書式

12.2.9 日付・時刻の表示形式と格納形式」を参照

12.2.9 日付・時刻の表示形式と格納形式」を参照

文字の間隔

標準,0〜7ポイント

標準,0〜7ポイント

フィールド反復

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

回数

縦方向:1〜127,横方向:1〜255

間隔

縦方向:0〜125,横方向:0〜253

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

回数

縦方向:1〜127,横方向:1〜255

間隔

縦方向:0〜125,横方向:0〜253

APが渡す項目

データ名

11.6 APが渡す項目」を参照

11.6 APが渡す項目」を参照

データ長

データ型

格納形式

下位項目

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) ます目の配置

メニューバーの[表示]−[ます目の配置]のチェックを外すと,自由な位置に出力日付/時刻フィールドを作成できます。

(c) 表示形式

ダイアログボックスでの日付/時刻の表示形式とデータの格納形式については「12.2.9 日付・時刻の表示形式と格納形式」を参照してください。

(d) 印刷形式

日付/時刻の印刷形式の例を次の表に示します。

表11‒39 日付/時刻の印刷形式の例

ドローでの表示書式指定

実際の印刷形式

説明

1997/08/07

2002/03/31

デリミタ「/」

ゼロサプレス なし

1997.08.07

2002.03.31

デリミタ「.」

ゼロサプレス なし

1997/ 8/ 7

2002/ 3/ 31

デリミタ「/」

ゼロサプレス あり※1

平成 9年 8月 7日

平成 14年 3月 31日

元号 「平成」

ゼロサプレス あり※1

PM 9: 8: 7※2

PM 9: 8: 7

デリミタ「:」

ゼロサプレス あり※1

注※1

ゼロサプレスは,日付,時刻の前にある0を削除し,空白で印刷します。

注※2

ドローで「PM:9:8:7」というパラメタを指定すると,APからの24時間表示をAMまたはPMを付けて印刷します。

(e) フィールドの反復

一つのオブジェクトを縦方向または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。

反復の操作は,[Shift]キーを押したままマウスをドラッグすると,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は,配列(COBOLの場合OCCURS展開)となります。

(3) 予約フィールド

予約フィールドは,OpenTP1が提供する予約項目を帳票上に配置するときに使用します。予約フィールドは,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」でマップ名の長さに7文字を指定している場合は使用できません。

予約フィールドは,OpenTP1が提供する予約項目(日付,時刻など)を帳票上に印刷するときに使用します。予約フィールドには,フィールド単位に文字サイズ,文字間隔などの属性情報を必要に応じて指定できます。

(a) 設定できる項目

予約フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒40 予約フィールドの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

予約項目名

8字以内の半角英数字(先頭文字は英字)

文字の間隔

標準,0〜7ポイント

コメントの記述

文字数:40文字(半角)

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) ます目の配置

ます目の配置では,その領域に合わせて配置されます。予約フィールドのます目の配置を次に示します。

[図データ]

メニューバーの[表示]−[ます目の配置]のチェックを外すと,自由な位置に予約フィールドを作成できます。

(c) 予約フィールド定義時の制限

  • [Shift]キーを押したままでの繰り返し配置はできません。

  • フレーム上には配置できません。

  • 予約項目にはデータ項目名が与えられないので,予約項目名同士や出力オブジェクトのデータ名との重複チェックはされません。

  • 予約フィールドを複写して配置した場合,予約項目名は自動的に付け直されません。

  • 予約項目名はデータ名編集ダイアログに表示されません。

(d) 予約項目のデータの受け渡し

予約項目のデータの受け渡しについて次の図に示します。

図11‒9 予約項目のデータの受け渡し

[図データ]

  1. ドローで予約フィールド「TIME」を定義します。

  2. 物理マップ中に予約項目情報「TIME」が設定されます。

  3. APからのSEND文によって論理データが指定されます。

  4. OpenTP1に物理マップが読み込まれます。

  5. OpenTP1によって予約テーブルが生成され,論理データ,物理マップ,および予約テーブルがXMAP3に渡されます。

  6. XMAP3によって帳票が印刷されます。

(4) フレーム

フレーム,行単位または列単位に同一形式の項目を繰り返して出力するときに使用します。

APも同じように,このフレーム単位で扱い,定義およびAPのプログラミングを容易にしています。

(a) 設定できる項目

フレームの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒41 フレームの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

APが渡す項目

データ名

11.6 APが渡す項目」を参照

フレームの反復

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) ます目の配置

[表示]−[ます目配置]のチェックを外すと,自由な位置にフレームを作成できます。

(c) 使用例

フレームは,行を繰り返して明細行を作成したり,領域を繰り返したりして,ラベルの印刷などで使用できます。

フレームを使用して,出力フィールドを配置した帳票の使用例を次に示します。

[図データ]

(d) 配置できるオブジェクト

フレームのフィールドに配置できるオブジェクトを次に示します。

  • 出力フィールド

  • 出力日付/時刻フィールド

  • 出力OCR

  • 出力バーコード

(e) フレームの操作

フレームのハンドル(■)をドラッグして変更,行または列を選択して行の高さや幅を変更できます。

フレームの反復回数とサイズの変更

フレーム全体を選択し,表示されるハンドル(■)をドラッグします。

[図データ]

行の高さまたは列の幅の変更

フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,行(または列)に表示されるハンドル(■)をドラッグします。フレーム内のすべての行の高さ(または列の幅)が変更されます。なお,拡大する場合は,あらかじめフレームの変更する方向の領域を空けておく必要があります。

[図データ]

フレームの繰り返し間隔の変更

フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,選択した行(または列)をドラッグします。フレームの行(または列)が1行(または1列)おきに繰り返されます。

[図データ]

フレームへのオブジェクトの追加

1行目(または1列目)にオブジェクトを配置します。配置すると行(または列)方向にオブジェクトが繰り返されます。

[図データ]

フレーム内のオブジェクトの削除

1行目(または1列目)のオブジェクトを選択します。行(または列)のオブジェクトが選択状態になったら[削除]を選択します。

[図データ]

(f) APの操作

フレームに配置される出力フィールドなどが集団項目になって,論理マップ上に展開されます。APからは,この集団項目に対してデータの代入,参照をします。

(5) バーコード

バーコードを印字する場合に使用します。バーコードには,次の種類があります。

出力バーコードは,APでバーコードの値を指定します。APで指定した値は論理マップを介してバーコード変換され,帳票に印字されます。

(a) 設定できる項目

バーコードの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒42 バーコードの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

バーコード種類

JAN8,JAN13,CODE39,ITF(6),ITF(14),ITF(16),NW7

データ文字を印刷する

チェックあり/チェックなし

バーコードの反復

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

回数

縦方向:1〜127,横方向:1〜255

間隔

縦方向:0〜125,横方向:0〜253

コメントの記述

文字数:40文字(半角)

APが渡す項目

データ名

11.6 APが渡す項目」を参照

データ長

下位項目

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) バーコード種別

出力バーコードとして指定できるバーコードの種別と指定できる文字を次の表に示します。

表11‒43 指定できるバーコード種別

バーコード

種別

指定できる文字

長さ

(桁数)

備考

JAN13※1

0〜9

13

最後の1桁はモジュラス

チェック用に使用する。

JAN8※1

8

CODE39※1

0〜9,-,.,空白,$,/,+,%,A〜Z,*

3〜76

*はスタート/ストップコード※2

ITF(6)※1

0〜9

6

なし

ITF(14)※1

14

ITF(16)※1

16

NW-7※1

0〜9,-,$,:,/,., +,A,B,C,D

3〜99

A,B,C,Dはスタート/ストップコード※2

注※1

出力/固定バーコードとして指定できます。

注※2

スタート/ストップコードはユーザ側で指定してください。

(c) データの格納形式と印刷形式

バーコード種別ごとのデータの格納形式と印刷形式の仕様を次の表に示します。

表11‒44 バーコード種別ごとのデータの格納形式と印刷形式の仕様

バーコード種別

論理長

チェックデジット

スタート/ストップ

格納形式

形式

指定例

JAN

8と13

必要

不要

XXX..XXC※1

12345670

CODE39

3〜76

不要

必要

*XXX...X*※2

*CODE39*

NW-7

3〜99

不要

必要

sXX...XXs※3

A1234A

ITF

6,14,または16

不要

不要※4

XXX...XXX※5

123456

注※1

X:7または12バイト,C:チェックデジット

注※2

*:スタート/ストップコード

注※3

s:スタート/ストップコード(原則,スタート/ストップは合わせます)

注※4

APでの指定は不要です。XMAP3が付けます。

注※5

X:6,14または16バイト

バーコードを印刷するときにXMAP3が生成するデータパターンのデータ形式と印刷例を次の表に示します。このデータパターンには,APデータとXMAP3が付ける制御コードが含まれています。

表11‒45 バーコードの印刷でXMAP3が生成するデータ形式と印刷例

バーコード種別

印刷形式

形式

印刷例

JAN8

L4912C3456R※1

[図データ]

JAN13

L912345C678904R

※1※2

[図データ]

CODE39

*CODE39*

[図データ]

NW-7

A1234A

[図データ]

ITF

s123456s※3

[図データ]

注※1

「L:左ガードバー,R:右ガードバー,C:センターバー」はXMAP3が付けます。また,右ガードバー直前の最後の1桁はモジュラチェックキャラクタです。ちなみに,一般の商品管理では,13桁の先頭2桁は49または45で,日本の国コードとして使われています。

注※2

指定された13桁の先頭1桁(印刷例の先頭の1)は2〜7桁目の描画パリティパターン(プリフィックスキャラクタ)を示すものです。バーコード形式上は描画されません。

注※3

「s:スタートマーク/ストップマーク」はXMAP3が付けます。

(d) バーコードのレイアウト

出力バーコードは,指定した領域内で,左右方向に対しては中央に配置されます。上下方向に対しては,指定した領域内いっぱいに配置されます。

なお,データ文字を指定した場合,データ文字は左・右ガードバーからはみ出る場合があります。

[図データ]

(e) 帳票定義でのバーコードサイズ

レイアウト領域でバーコードを定義するときに必要となるサイズを次の表に示します。なお,バーコードのサイズは使用するバーコードリーダの仕様を確認した上で決めてください。

表11‒46 バーコードの縦サイズ(最小値)

行間隔

JAN13

JAN8

CODE39

NW-7

ITF(6)

ITF(14)

ITF(16)

6LPI

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

8LPI

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

1(2)

(凡例)

( ):データ文字がある場合。

この表の値の単位は「行」です。

表11‒47 バーコードの横サイズ(最小値)

文字間隔

JAN

13

JAN8

CODE

39

NW-7

ITF(6)

ITF(14)

ITF(16)

CPI

10CPI

13

9

この欄の値は

11.2.6(5)(f) バーコード印刷に必要な幅」を参照してください。

この欄の値は

11.2.6(5)(f) バーコード印刷に必要な幅」を参照してください。

10

18

20

12CPI

16

11

12

21

24

15CPI

19

14

14

26

29

文字サイズ/字間値

9ポイント/0文字間隔

19

14

14

26

29

9ポイント/1文字間隔

18

13

13

24

27

9ポイント/2文字間隔

16

11

12

21

24

9ポイント/3文字間隔

15

11

11

20

22

9ポイント/4文字間隔

13

9

10

18

20

9ポイント/5文字間隔

12

9

9

17

19

9ポイント/6文字間隔

11

8

8

15

17

9ポイント/7文字間隔

11

8

8

15

16

この表の値の単位は「列」です。

注※

データ文字を付けた場合,データ文字がはみ出ることがあります。データ文字を付けて印刷する場合は,2ます加えて指定してください。

(f) バーコード印刷に必要な幅

プレプリント帳票の印刷では,バーコード種別に合った印刷仕様で,印刷時にプリンタが自動的に選択します。自動的に選択する内容を次に示します。

  • CODE39:3.0CPIまたは5.5CPI相当のどちらかを自動的に選択

  • JAN8,JAN13:×1.0倍または×1.3倍相当のどちらかを自動的に選択

  • NW-7:小(6.4CPI),中(4.8CPI),または大(3.2CPI)のどれかを自動的に選択

  • ITF:小(10CPI),中(7.5CPI),または大(5CPI)のどれかを自動的に選択

バーコードは,帳票定義で指定したバーコード領域の幅(ます目数)に対して,次に示す計算で得られるドット数に収まるCPI,または倍率で印刷されます。このとき,バーコード印刷に必要なドット数からどちらか大きい方を,印刷時にプリンタが自動的に選択して印刷します。

印刷時のCPI,または倍率の仕様をどちらか一方に決めて印刷したい場合は,XMAP3ドローでの帳票レイアウト定義で,バーコード領域の横幅(ます目数)やます目設定(文字サイズ/文字の間隔)を調整してください。

バーコード種別ごとに,印刷に必要なドット数を次に示します。

  • プレプリント帳票(180dpi相当で換算したもの)

    《CODE39》

    • 3.0CPI相当で必要なドット数=32ドット×バーコードの桁数+100ドット

    • 5.5CPI相当で必要なドット数=60ドット×バーコードの桁数+100ドット

    なお,バーコードの桁数には,スタート/ストップコードを含めます。

    《JAN8》

    • ×1.0倍相当で必要なドット数=162ドット

    • ×1.3倍相当で必要なドット数=226ドット

    マージン幅を含んだ値です。

    《JAN13》

    • ×1.0倍相当で必要なドット数=229ドット(データ文字を付けた場合は,234ドット)

    • ×1.3倍相当で必要なドット数=321ドット

    マージン幅を含んだ値です。

    《NW-7》

    • 小(6.4CPI)で必要なドット数=28×バーコードの桁数+54ドット(マージン幅)

    • 中(4.8CPI)で必要なドット数=37×バーコードの桁数+72ドット(マージン幅)

    • 大(3.2CPI)で必要なドット数=56×バーコードの桁数+108ドット(マージン幅)

    《ITF(6)》

    • 小(10CPI)で必要なドット数=166ドット

    • 中(7.5CPI)で必要なドット数=205ドット

    • 大(5CPI)で必要なドット数=332ドット

    マージン幅を含んだ値です。

    《ITF(14)》

    • 小(10CPI)で必要なドット数=310ドット

    • 中(7.5CPI)で必要なドット数=397ドット

    • 大(5CPI)で必要なドット数=620ドット

    マージン幅を含んだ値です。

    《ITF(16)》

    • 小(10CPI)で必要なドット数=346ドット

    • 中(7.5CPI)で必要なドット数=445ドット

    • 大(5CPI)で必要なドット数=692ドット

    マージン幅を含んだ値です。

    《バーコード幅の計算方法》

    プレプリント帳票でのバーコード印刷に必要なます目数を,上記の計算を使用して求める例を次に示します。

    (例)

    ます目設定が10CPI(24ドット)のときのバーコード幅の計算方法

    CODE39を3.0CPI相当で10桁で印刷する場合

    必要なます目数=↑(32×10+100)/18↑=24ます

    CODE39を5.5CPI相当で10桁で印刷する場合

    必要なます目数=↑(60×10+100)/18↑=39ます

    JAN13を×1.0倍で印刷する場合

    必要なます目数=↑229/18↑=13ます

    JAN13を×1.3倍で印刷する場合

    必要なます目数=↑321/18↑=18ます

    NW-7の小で10桁で印刷する場合

    必要なます目数=↑(28×10+54)/18↑=19ます

    NW-7の大で10桁印刷する場合

    必要なます目数=↑(56×10+108)/18↑=38ます

    ITF(14)を小で印刷する場合

    必要なます目数=↑310/18↑=18ます

    ITF(14)を大で印刷する場合

    必要なます目数=↑620/24↑=26ます

    注意事項

    ↑ ↑は記号内の計算式で求められる値の小数点以下を切り上げることを意味します。

(g) バーコードの自由配置

[表示]−[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置にバーコードを作成できます。

(h) バーコードの反復

出力バーコードのダイアログで,「バーコードの反復」を設定すると,一つのオブジェクトを縦方向または横方向に繰り返して定義できます。表形式で同じ属性のオブジェクトを並べる場合などに使用します。

反復定義を使用すると,同じ属性のオブジェクトを一つずつ配置するより効率良く定義できます。

(i) 印刷したバーコードをバーコードリーダで読み込ませるときの注意

バーコードをバーコードリーダで読み取るときには,次のことに注意してください。

  • XMAP3で印字するバーコードの大きさ(横幅)が,バーコードリーダで読み取りができる範囲に入っているかどうか確認してください。

  • 印刷したバーコードをバーコードリーダで読み取る場合は,次に示すバーコードリーダをなるべく使用してください。また,バーコードリーダで読み取るときには,必ず事前にそのバーコードリーダが,読み取りたいバーコード種別を読み取れることを確認してください。

    「日立製作所製 バーコードリーダ PC-KR1100」

    「株式会社キーエンス社製 BL-200シリーズ」

    「株式会社オリンパスシンボル社製 VS-4004シリーズ」

  • インクのにじみ,プリンタの印字品質劣化,およびバーコードリーダの読み取り精度によっては,印字したバーコードがバーコードリーダに認識されなかったり,不当なデータとして読み取られたりする場合があります。運用前には,印字および読み取りを確認し,システム運用に支障がないことを確認してから使用してください。

(6) 出力OCR

APからOCRを出力する場合に使用します。

出力OCRでは,英数字,かたかな,および記号のOCR文字を印刷できます。指定できる文字については,「付録D(1) XMAP3で規定しているOCR文字コード表」を参照してください。

(a) 設定できる項目

出力OCRの項目と設定できる値を次の表に示します。

表11‒48 出力OCRの項目と設定できる値

項目

動的変更

設定できる値

文字の間隔

標準,0〜7ポイント

コメントの記述

文字数:40文字(半角)

フィールド反復

レイアウト領域に収まる範囲で指定できます。

回数

縦方向:1〜127,横方向:1〜255

間隔

縦方向:0〜125,横方向:0〜253

APが渡す項目

データ名

11.6 APが渡す項目」を参照

データ長

データ型

桁寄せ

埋字

初期値

下位項目

自由な設定

(凡例)

−:動的変更できない。

(b) 出力OCRの配置方法

出力OCRの配置方法を次に示します。

  1. 帳票を定義します。

  2. 出力OCRの位置と長さを指定します。

用紙の基準ます目を「10CPI」にする必要があります。基準ます目が10CPIでなければ出力OCRは使用できません。

出力OCRの配置時に仮定される文字属性を次の表に示します。

表11‒49 出力OCR配置時に仮定される文字属性

用紙の基準ます目

文字サイズ

文字間隔

10CPI

4ポイント

(凡例)

−:該当しない。

プレプリント帳票では,[表示]−[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置に出力OCRを作成できます。

(c) 出力OCR文字の間隔調整

出力OCRを使用する場合,文字属性は基本的に10CPIを設定します。

ただし,利用するOCRリーダで読み取れない場合は,文字間隔を変更する必要があります。文字間隔を変更するには,帳票属性ダイアログの中の「ます目の設定」が「自由な設定」でなければなりません。この場合,文字間隔は0〜7ポイントの範囲から選択できます。なお,180dpiのシリアルインパクトプリンタ用の帳票では,10CPIでの文字間隔は4ポイントなので,まず3ポイントまたは5ポイントに変更して試すことをお勧めします。

(d) フィールドの反復

オブジェクトを縦方向または横方向に複数連続して配置できます。

縦反復は,基本ます目が「10CPI」か「自由な設定」のどちらの場合でも配置できます。横反復は,基本ます目が「10CPI」のときだけ配置できます。

反復の操作は,基本ます目が「10CPI」のときだけ,[Shift]キーを押したままマウスをドラッグすると,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。

(e) 印刷したOCR文字をOCRリーダで読み込ませるときの注意

OCR文字をOCRリーダで読み取るときには,次のことに注意してください。

  • XMAP3で印字するOCR文字の大きさがOCRリーダで読み取りができる範囲に入っているかどうか確認してください。

  • 印刷したOCR文字をOCRリーダで読み取る場合は,次に示すOCRリーダをなるべく使用してください。

    「OCRハンドリーダ PC-KC2200」,「Imaging OCR HT-4137」,「Friendly OCR HT-4135」,「Friendly HT-4132」

  • 次の図に示すOCR文字は,OCRリーダによっては,読み取り時に正しく認識されなかったり,一部の文字しかサポートされていなかったりする場合があるので注意が必要です。

    図11‒10 読み取りにくいOCR文字

    [図データ]

  • OCR文字を使用した帳票をGDIモードで印刷した場合,Windowsやプリンタドライバによって描画サイズが多少変わることがあります。GDIモードでの印刷は,LIPSII+,LIPSIII,およびESC/Pのスルーモード印刷に比べて,OCRリーダでのOCR文字を認識しにくくなる場合があるので,事前に確認することをお勧めします。

  • インクのにじみ,プリンタの印字品質劣化,およびOCRリーダの読み取り精度によっては,印字したOCR文字がOCRリーダに認識されない場合があります。運用前には,印字および読み取りを確認し,システム運用に支障がないことを確認してから使用してください。