9.4.2 出力フィールド
出力フィールドは,APから渡される可変データを表示するときに使用します。表示するデータに応じて,データの種別(使用目的)を選べます。出力フィールドの表示属性の標準値は文字色が「緑」,文字の拡大が「標準」です。出力フィールドの表示属性については,「12.1 画面定義のリファレンス情報」を参照してください。
(1) 設定できる項目
出力フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|
---|---|---|---|
使用目的 |
− |
数字,英数,日本語 |
|
表示方法 |
○ |
標準表示,文字だけ非表示 |
|
文字色 |
○ |
白,赤,緑,青,紫,空,黄 |
|
文字の拡大 |
− |
標準,平体,長体,倍角 |
|
フィールド反復 |
− |
|
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反転表示する |
○ |
チェックあり/チェックなし |
|
印字する |
○ |
チェックあり/チェックなし |
|
コメントの記述 |
− |
文字数:40文字(半角) |
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APが渡す項目 |
データ名 |
− |
|
桁 |
− |
||
データ長 |
− |
||
データ型 |
− |
||
桁寄せ |
− |
||
埋字 |
− |
||
下位項目 |
− |
||
データ長を変更する |
− |
||
動的変更(APから表示属性を変更する) |
− |
||
初期値 |
− |
||
自由な設定 |
− |
(2) 表示形式
表示されている文字に対し,文字サイズを指定できます。
(3) 主な機能
-
フレームを使用して,繰り返し表示ができます。フレームについては,「8.5.19 フレーム」を参照してください。
-
表示する文字に応じて,使用目的(数字,英数,日本語)を選べます。
-
行を折り返して複数行にわたるサイズで配置できます。ただし,文字の拡大や反復定義との併用はできません。
-
出力フィールドでは,埋字や桁寄せなどのデータの編集もできます。APがデータ有無コードを格納し,出力論理マップにセットした有効データの長さが出力フィールドデータ名の領域の長さより短い場合,出力フィールドデータ名の領域の余った部分を埋字に置き換えます。また,出力データを出力フィールドデータ名の領域の右側に格納するか,左側に格納するかは,桁寄せ向きに従います。
-
データ型が「文字(XX)」の場合は,下位項目を指定してデータを細分化できます。
(4) 出力時のAPインタフェース
COBOLの場合,ピクチャ文字による編集ができます。なお,C言語の場合,すべて「char」として扱われます。
(a) 出力データ
-
数字
数字データ,数字編集データを表示できます。数字編集データは,指定したPICTURE句に従って表示されます(COBOLだけ有効)。
使用できるピクチャ文字:「*」「+」「−」「\」「9」「,」「.」「Z」「/」の組み合わせで指定します。
-
日本語
全角または全角と半角の混在文字データを表示できます。全角と半角の混在文字データを表示する場合は,下位項目を指定してデータを細分化できます。
-
英数
半角の文字データを表示できます。また,下位項目を指定してデータを細分化できます。
(5) 表示属性の動的変更
出力フィールドの表示属性は実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。