3.4.4 カーソル・フォーカス制御の変更
AP実行時,XMAP3の標準設定では,GUI画面入出力の際にフォーカスとCUIフィールドボックス中のカーソルを共通の項目で制御できます。この設定では,フォーカスやカーソルを制御する項目のデータ名を変更したり,フォーカスとカーソルを別々の項目で制御するなど,標準設定を変更できます。変更は,[カーソルとフォーカス]ダイアログで行います。なお,定義対象がCUI画面の場合[カーソル]ダイアログを使用し,カーソル制御に関する設定だけをします。
- 〈この項の構成〉
(1) カーソルとフォーカスを別々の項目で制御する
フィールドボックスが定義されている画面の入出力の際に,フォーカスとフィールドボックス中のカーソルを別々の項目で制御するように変更できます。フィールドボックスを定義した画面で,プッシュボタンボックスのフォーカス位置を制御する場合には,フォーカスとカーソルを別々に制御する必要があります。また,フィールドボックスが複数定義されている画面では,フィールドボックスごとにカーソル項目を定義する必要があります。画面表示の際に,フィールドボックス中のカーソル制御をフォーカス制御と分ける必要がある場合,または別々に制御したい場合に変更してください。この変更によって,カーソル制御用の項目と,フォーカス制御用の項目が論理マップ中に展開されます。変更するときは,[カーソルとフォーカス]ダイアログの「フォーカスをカーソルと同時に制御する」チェックボタンの選択を解除し,[OK]ボタンをクリックします。
(2) カーソルとフォーカスを別々に制御する場合のカーソル制御方法を設定する
APでの画面入出力の際に,カーソルとフォーカスを別々の制御項目によって制御する場合(「フォーカスをカーソルと同時に制御する」チェックボタンを選択しない場合),カーソル制御の制御方法を選択できます。選択できる制御方法とその運用方法を次に示します。なお,標準設定では,「論理カーソル」制御になります。APで行列指定によるカーソル制御が不要な場合は,標準設定での運用をお勧めします。
-
論理カーソル
画面入出力の際に,カーソルを「特定の入出力フィールド」に対して位置づけたい場合に指定します。APでは,制御項目に特定の入出力フィールドに対応した定数を設定することで制御します。この場合,入出力フィールドの画面上の位置を変更してもAPを修正する必要がないというメリットがあります。
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行列(2進)カーソル
画面入出力の際に,カーソルを「画面上の特定の行・列」に位置づけたい場合に指定します。APでは,行用の制御項目,列用の制御項目に,それぞれ2進数で行番号,列番号を設定して制御します。この指定は,主にメインフレームからの移行上で特に行列での制御を必要とするユーザを対象にしたものです。
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行列(10進)カーソル
画面入出力の際に,カーソルを「画面上の特定の行・列」に位置づけたい場合に指定します。APでは,行用の制御項目,列用の制御項目に,それぞれ10進数で行番号,列番号を設定して制御します。この指定は,主にメインフレームからの移行上で特に行列の制御を必要とするユーザを対象にしたものです。
カーソル制御方法を変更するときは,[カーソルとフォーカス]ダイアログの「フォーカスをカーソルと同時に制御する」チェックボタンを選択しないで,「カーソル制御」で「行列(2進)カーソル」または「行列(10進)カーソル」のラジオボタンをオンにし,[OK]ボタンをクリックします。
(3) カーソル・フォーカスを制御する項目のデータ名を変更する
APでの画面入出力の際に,カーソルとフォーカスを制御するための論理マップ中の項目のデータ名を変更できます。AP作成に関して一連の名称規則がある場合など,必要であれば変更してください。変更するときは,[カーソルとフォーカス]ダイアログで,カーソル・フォーカスの制御形態を選択したあと,選択した制御形態によって,「カーソル・フォーカス制御項目」,「カーソル制御項目」,または「フォーカス制御項目」の入力データ名,出力データ名に,任意の文字列を指定し,[OK]ボタンをクリックします。
なお,データ名設定には次の制限があるため,この範囲内で設定してください。
-
「運用管理者の設定」でマップ名の長さを6文字に設定している場合,変更できるデータ名は22文字以内
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「運用管理者の設定」でマップ名の長さを7文字に設定している場合,変更できるデータ名は21文字以内
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指定できる文字は,漢字,英数字(英小文字可),半角カタカナ(ァやャなどのかたかなの小文字は除く),ハイフン(COBOLの場合),アンダーバー(C言語の場合)
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ほかのデータ名との重複はできない
-
全角文字は2文字分として数える
-
データ名の先頭の全角文字は4文字分として数える
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データ名の末尾の全角文字は4文字分として数える
-
全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は4文字分として数える
カーソル・フォーカスの制御形態による標準値と,変更できる名称の関係を次の表に示します。
カーソル・ フォーカス制御 |
論理マップ制御項目のデータ名 |
||||
---|---|---|---|---|---|
種別 |
標準値 |
変更可能値(....) |
|||
フォーカスをカーソル と同時に制御する |
入力データ名 |
マップ名-INCURS-LOCI |
マップ名-.....I |
||
出力データ名 |
マップ名-OUTCURS-LOCO |
マップ名-.....O |
|||
フォーカ スをカー ソルと 別々に 制御する |
論理カーソル 制御 |
入力データ名 |
マップ名-INCURS-LOCI |
マップ名-.....I |
|
マップ名-INCURS2I |
|||||
マップ名-INCURS3I |
|||||
マップ名-INCURS4I |
|||||
出力データ名 |
マップ名-OUTCURS-LOCO |
マップ名-.....O |
|||
マップ名-OUTCURS2O |
|||||
マップ名-OUTCURS3O |
|||||
マップ名-OUTCURS4O |
|||||
行列(2進) カーソル 制御 |
入力 データ 名 |
(行) |
マップ名-INCURSN |
マップ名-.....N |
|
マップ名-INCURS2N |
|||||
マップ名-INCURS3N |
|||||
マップ名-INCURS4N |
|||||
(列) |
マップ名-INCURSM |
マップ名-.....M |
|||
マップ名-INCURS2M |
|||||
マップ名-INCURS3M |
|||||
マップ名-INCURS4M |
|||||
出力 データ 名 |
(行) |
マップ名-OUTCURSL |
マップ名-.....L |
||
マップ名-OUTCURS2L |
|||||
マップ名-OUTCURS3L |
|||||
マップ名-OUTCURS4L |
|||||
(列) |
マップ名-OUTCURSC |
マップ名-.....C |
|||
マップ名-OUTCURS2C |
|||||
マップ名-OUTCURS3C |
|||||
マップ名-OUTCURS4C |
|||||
行列(10進) カーソル 制御 |
入力 データ 名 |
(行) |
マップ名-INCURSY |
マップ名-.....Y |
|
マップ名-INCURS2Y |
|||||
マップ名-INCURS3Y |
|||||
マップ名-INCURS4Y |
|||||
(列) |
マップ名-INCURSX |
マップ名-.....X |
|||
マップ名-INCURS2X |
|||||
マップ名-INCURS3X |
|||||
マップ名-INCURS4X |
|||||
出力 データ 名 |
(行) |
マップ名-OUTCURSY |
マップ名-.....Y |
||
マップ名-OUTCURS2Y |
|||||
マップ名-OUTCURS3Y |
|||||
マップ名-OUTCURS4Y |
|||||
(列) |
マップ名-OUTCURSX |
マップ名-.....X |
|||
マップ名-OUTCURS2X |
|||||
マップ名-OUTCURS3X |
|||||
マップ名-OUTCURS4X |
|||||
フォーカ ス制御 |
入力データ名 |
マップ名-INFOCUS-I |
マップ名-.....I |
||
出力データ名 |
マップ名-OUTFOCUS-O |
マップ名-.....O |