2.2.2 APで実行する処理の概要
画面の入力や表示,帳票印刷,書式オーバレイ印刷のそれぞれについて,XMAP3とAPで実行する処理の説明です。
(1) 画面の入力や表示をする場合
GUI画面およびCUI画面のレイアウト定義からは,物理マップのほかに,出力論理マップと入力論理マップの2種類の論理マップが生成されます。
出力論理マップには,画面に表示する可変データや,実行中に変更する表示属性などを設定します。また,入力論理マップには,画面から入力されたデータや,どのボタンが選択されたのかなどの情報が設定されます。
COBOLでAPを作成する場合は,COPY文で入力論理マップと出力論理マップの取り込みを指定します。C言語でAPを作成する場合は,#includeで取り込みます。実行時には,APに取り込まれた論理マップのデータ領域を介して,データがやり取りされます。
(2) 帳票印刷をする場合
帳票印刷では,APとのデータのやり取りに出力論理マップを使用します。出力論理マップには,帳票に印刷する可変データを設定します。
COBOLでAPを作成する場合は,COPY文で出力論理マップの取り込みを指定します。C言語でAPを作成する場合は,#includeで取り込みます。実行時には,APに取り込まれた論理マップのデータ領域を介して,ページ単位でデータが出力されます。
(3) 書式オーバレイ印刷の処理の流れ
書式オーバレイは,定型帳票から書式(固定の文字列,けい線など)を分離し,印刷時にAPからの行データを重ね合わせる帳票印刷の方式(ソフトオーバレイ方式)を採っています。
- 注意事項
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書式オーバレイ印刷は,Web実行環境,およびWindows版XMAP3サーバ/クライアント実行環境(64ビット)では利用できません。
書式のレイアウト定義からは,書式イメージファイルと行制御データファイルが生成されます。書式イメージファイルには,書式の文字列やけい線などの情報が格納されています。また,行制御データファイルには,行データの文字サイズや行の間隔などの情報が格納されています。
APでは,可変データが格納された行データを読み込み,1行(1レコード)ずつ印刷するデータを出力します。