3.2.1 XMAP3 Developerの特長
XMAP3 Developerの特長の説明です。
- 〈この項の構成〉
(1) 開発環境がそろっている
画面や帳票を扱うAPの開発には,XMAP3が用意している,ひな型となるAPパターンやAP部品を利用できます。このため,APを効率良く開発できます。そのほか,マップ生成,セットアップ情報反映,ポップアップメニューエディタ,Java言語用ツールを提供し,開発効率を向上させています。なお,複数のWindowsマシンに同じ開発環境を設定する場合は,環境ファイル操作で環境設定情報をバックアップし,各Windowsマシンに配布できるため,開発環境を効率良くセットアップできます。
(2) 効率良く画面・帳票定義ができる
画面,帳票の属性に関する初期値などは,あらかじめドローセットアップで指定できるので,効率良くレイアウトを定義できます。初期値は,画面や帳票の定義に対応づけて複数用意できます。また,メニューや表などをレイアウトパターンやレイアウト部品として登録できます。レイアウトパターンやレイアウト部品は複数の画面や帳票で共用できるため,登録しておくと生産性が向上します。
ドロー画面は,更新用と参照用で分けて表示できるので,互いの定義内容をコピーし,貼り付けることもできます。
けい線や書体などの,属性を一括して修正できます。
プレプリント帳票や,グラフィック帳票,書式オーバレイには,既存の帳票をスキャナで読んで下敷きとして活用できます。
定義した帳票は,画面に表示したり,テスト用に印刷したり※できます。
- 注※
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Windows版XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtimeがインストールしてある場合に実行できます。
(3) それぞれの環境用にAPを開発できる
スタンドアロン,C/Sシステム,Webシステムなどの各環境で動作するXMAP3のAPの開発に必要なライブラリを提供しています。どの環境でXMAP3を利用する場合でも,XMAP3 Developerがあれば画面,帳票およびAPを開発できます。
(4) Windowsのリモートデスクトップサービスを利用した開発ができる
リモートデスクトップサービスを利用して,リモートデスクトップサービスのクライアントでXMAP3の画面や帳票を作成できます。リモートデスクトップサービスを利用すると,XMAP3や開発に必要なソフトウェアを各クライアントにインストールする必要がありません。また,XMAP3の支援ツールを共用して,共通の開発環境で作業できます。さらに,XMAP3やアプリケーションの開発に使用する各種のファイル(定義ファイル,論理マップなど)をクライアントに配布する必要もなく,リソースをサーバで集中管理できます。
(5) 各種のシステム構築支援をサポートしている
上記のほかに,XMAP3で業務システムの構築をサポートする機能を次に示します。
- 画面・帳票設計で使用する機能
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ドローで画面/帳票を新規作成するときに,用途に応じて指定するレイアウトパターンです。標準的なレイアウト領域のサイズやパターンなどがあらかじめ設定されていて,ドローでのレイアウト定義の基本フォーマットとなります。レイアウト定義の省力化とフォーマットの統一が図れます。選択できるパターンには,ボタンメニュー画面,ログイン画面,エラーダイアログなどがあります。XMAP3が用意しているレイアウトパターンのほかに,独自に作成や登録ができます。
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配置するオブジェクトは,ツールボックスから部品を選んでレイアウト画面に貼り付けるだけで作成できます。
網掛けの設定やけい線の太さ,書体などは,ツールバーのボタンを選択して変更できます。フィールド単位に毎回ダイアログを開く必要はありません。複数のオブジェクトを一度に選択できるため,効率良く編集できます。また,定義の一部を部品として呼び出すこともできます。
帳票設計では,イメージスキャナで読み込んだ帳票をドローのレイアウト画面上に取り込む,下敷き機能があります。
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定義中の画面・帳票は,いつでもテスト表示・印刷ができます。生成されるCOBOLまたはC言語のソース(論理マップ)も画面に表示して確認できます。
また,プリンタが接続されていない場合には,できあがりの帳票イメージを画面に表示できます。
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ドローを使った編集
ドローでの画面・帳票の編集では,画面や帳票が完成していない状態で保存できるため,作成中に電源が切れるなどのトラブルが起こっても,保存した内容は有効になります。誤ってフィールドを削除しても,前の状態に戻せます。
レイアウト定義画面は縮小表示・拡大表示ができます。
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- アプリケーション開発で使用する機能