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XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 概説


2.2.1 APの作成で使用するファイルおよびデータ

XMAP3のAPを作成するときに使用するファイルおよびデータの説明です。

APで使用する機能によっては,ここに示す以外のファイルおよびデータを使用する場合もあります。

図2‒5 APとファイルおよびデータの関係

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) マップ関連のファイル

マップには,定義ファイル,定義体(画面・帳票では物理マップ,書式オーバレイでは書式イメージファイルおよび行制御データファイル)および論理マップがあります。

マップは,ドローで画面,帳票を作成すると,XMAP3によって自動的に生成されます。

図2‒6 ドローとマップの関係

[図データ]

定義ファイル,定義体および論理マップに関連するファイルについて説明します。

定義ファイル

ドローで定義した画面や帳票の定義情報です。定義ファイルには,画面・帳票の定義を格納するマップ定義ファイル(拡張子は.imp)と,書式を格納する書式定義ファイル(拡張子は.ifm)があります。また,定義ファイルの情報は,定義体および論理マップが生成される基になります。

物理マップ

画面や帳票のオブジェクトの位置などを格納した情報ファイルです。拡張子は.pmpです。画面・帳票の定義終了時に,論理マップとともに自動生成されます。

書式イメージファイル

書式オーバレイの文字列やけい線などの情報を格納するファイルです。拡張子は.fmpです。書式オーバレイの定義終了時に,行制御データファイルとともに自動生成されます。

行制御データファイル

書式オーバレイの使用時に,行データを印字する行の間隔や,標準の文字サイズ・文字間隔などの情報を格納するファイルです。拡張子は.pciです。書式オーバレイの定義終了時に,書式イメージファイルとともに自動生成されます。

論理マップ

画面や帳票の可変情報を設定する出力論理マップと,画面から入力されたデータなどを設定する入力論理マップがあります。拡張子は,COBOLの場合は.cbl,C言語の場合は.hです。画面・帳票の定義終了時に,物理マップとともに自動生成されます。

論理マップは,画面と帳票の場合に使用し,書式オーバレイの場合は使用しません。書式オーバレイの場合は,画面および帳票の物理マップに相当する書式イメージファイルと行制御データファイルを使用します。

生成結果リストファイル

ドローを保存して,マップを自動生成した結果を格納するファイルです。拡張子は,.lsxです。

(2) 動的変更テーブル

画面や帳票の実行時に,AP から属性を変更するときに使用します。表示属性の制御項目に修飾名を代入して変更します。

動的変更テーブルは,次に示す場所に格納してあります。

XMAP3インストールフォルダ\INCLUDE

(3) APパターン・AP部品

XMAP3では,画面入出力や帳票出力処理のコーディングのひな型を標準提供しています。コーディングのひな型には,次の種類があります。

APパターン

COBOLソースプログラムの見出し部,データ部,手続き部など,プログラム全体の標準的な骨組みが記述されています。

AP部品

APパターン共通に,頻繁に使うと考えられる処理の手続きが記述されています。

APパターン・AP部品を利用すると,効率良くコーディングできます。また,各プログラムの構造は,APパターン・AP部品で標準化されるため,プログラムのわかりやすさを向上できます。

APパターン・AP部品は,次に示す場所に格納してあります。

XMAP3インストールフォルダ\PATTERNS