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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能(UAP開発編)


3.5.2 プリプロセス,コンパイル,リンケージの実行例

DMLとSQLの両方を実行するUAPの実行可能ファイルを作成します。

DMLを記述したUAPのUAPソースファイル名をuapdml01.ecbとします。SQLを記述したUAPのUAPソースファイル名をuapsql01.ecbとします。

手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) DMLを記述したUAPのプリプロセスを実行する

pdsdbcblコマンドで,DMLを記述したUAPのプリプロセスを実行します。

コマンド実行例

pdsdbcbl /UAPsrc/DMLsrc/uapdml01.ecb -d /dirinf/pdsdbdir
[説明]
/UAPsrc/DMLsrc/uapdml01.ecb

プリプロセス対象のUAPソースファイル名を指定します。

-d /dirinf/pdsdbdir

3.3.1(2) SDBディレクトリ情報ファイルを準備する」で準備した,SDBディレクトリ情報ファイル名を指定します。

(2) SQLを記述したUAPのプリプロセスを実行する

pdcblコマンドで,SQLを記述したUAPのプリプロセスを実行します。

コマンド実行例

pdcbl uapsql01.ecb -h64
[説明]
uapsql01.ecb

プリプロセス対象のUAPソースファイル名を指定します。

-h64

64ビットモード用のポストソースを作成するために指定します。必ず指定する必要があります。

pdcblコマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「UNIX環境でのプリプロセス」の「COBOL言語の場合」を参照してください。

(3) ポストソースのコンパイルおよびリンケージを実行する

ccbl2002コマンドで,(1)と(2)で作成したポストソース(uapdml01.cbl,uapsql01.cbl)のコンパイルおよびリンケージを実行します。

コマンド実行例

CBLLIB=/HiRDB/include                       ...1
export CBLLIB                               ...2
ccbl2002 -Compati85,All uapsql01.cbl uapdml01.cbl -L/HiRDB/client/lib
         -libzcltk.so -OutputFile uap01     ...3
[説明]
  1. 環境変数CBLLIBに,登録集原文の検索先ディレクトリを指定します。下線部分は,HiRDB Structured Data Access Facility/Developer's Kitのインストールディレクトリです。

  2. 環境変数CBLLIBを設定します。

  3. ccbl2002コマンドを実行します。