Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


14.5.5 START(個別開始)

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDB/SDに対して個別開始要求を行い,SDBデータベースに対する操作の開始処理を行います。

(2) 指定形式

 START SDBデータベース名;
注意事項

最後にセミコロン( ; )の指定が必要です。

(3) オペランドの説明

●SDBデータベース名

〜<識別子>((1〜30バイト))

操作対象のSDBデータベース名を指定します。

SDBデータベース名に英小文字を使用している場合は,SDBデータベース名を引用符( " )で囲んでください。引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。

(4) 使用例

■SD FMBのSDBデータベース(FMB1)を操作する場合
 START "FMB1";

次の実行結果が表示されます。

 DIRECTORY CHECK DATE INFORMATION
   PDSDBDEF EXEC DATE              : 2018-12-14 16:20:46.67
   SDB DIRECTORY UPDATE DATE       : 2018-12-14 16:20:49.16
 ----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+----8
 HiRDB SERVER VERSION INFORMATION
   SERVER VERSION                  : 10-03
 KFPB64050-I DINF(GET DATE) command processing completed
 ----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+----8
 START INFORMATION
   SDB DATABASE NAME "FMB1"
   HANDLE NUMBER                   : 1
 KFPB64050-I DINF(GET SDB SUMMARY) command processing completed
 KFPB64050-I DINF(GET SDB DETAIL) command processing completed
 KFPB64050-I DINF(GET SDB DATABASE) command processing completed
 KFPB64050-I START command processing completed

(5) STARTコマンドの実行時に表示される情報

STARTコマンドを実行した場合に表示される情報について説明します。

(a) SDBディレクトリ情報ファイルの日時情報

STARTコマンドを実行した際(トランザクション内の初回のSTARTコマンド実行時),次に示すSDBディレクトリ情報ファイルの日時情報が表示されます。

 DIRECTORY CHECK DATE INFORMATION
   PDSDBDEF EXEC DATE               : 2018-12-14 16:20:46.67  ...1
   SDB DIRECTORY UPDATE DATE        : 2018-12-14 16:20:49.16  ...2
[説明]
  1. 常用常駐領域中のSDBディレクトリ情報のSDB定義の最終更新日時(pdsdbdefコマンドの実行日時)が表示されます。

  2. 常用常駐領域中のSDBディレクトリ情報の最終更新日時が表示されます。

(b) HiRDBのバージョン情報

STARTコマンドを実行した際(トランザクション内の初回のSTARTコマンド実行時),次に示すHiRDBのバージョン情報が表示されます。

 HiRDB SERVER VERSION INFORMATION
   SERVER VERSION                  : vv-rr-xn
 KFPB64050-I DINF(GET DATE) command processing completed
[説明]

下線部分に接続先のHiRDBのバージョンが表示されます。

(c) 個別開始に関する情報

STARTコマンドを実行した際,次に示す個別開始に関する情報が表示されます。

 START INFORMATION
   SDB DATABASE NAME "FMB1"                ...1
   HANDLE NUMBER              : 1          ...2
[説明]
  1. STARTコマンドに指定したSDBデータベース名が表示されます。

  2. ハンドル番号が表示されます。

(6) 留意事項

SDBデータベースを操作する前に,操作対象のSDBデータベースに対してSTARTコマンドを実行する必要があります。

個別開始の実行後,個別終了を実行していない状態で,個別開始を実行することはできません。

指定したSDBデータベースのアクセスに際して,SDB用UAP環境定義が有効になります。SDB用UAP環境定義については「9.3 SDB用UAP環境定義【SD FMB】」を参照してください。