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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


13.9.2 pdsdbrogコマンドが無応答状態になった場合

pdsdbrogコマンドが無応答状態になった場合,pdcancelコマンドでpdsdbrogコマンドをキャンセルしてください。手順を次に示します。

手順1
  1. pdls -d prcコマンドを実行します。コマンドの実行結果は,リダイレクションでファイルに出力してください。

     pdls -d prc>出力先ファイル名
  2. 1.の実行結果を参照して,バックエンドサーバのプロセスIDを確認します。

     HOSTNAME : host01(135225)
     STATUS PID   UID    GID    SVID   TIME  PROGRAM   C-PID  C-GRP
        :   2924   :      :      :      :    pdsdbrog    :      :

    PROGRAM欄にpdsdbrogと表示されている行を検索してください。この行のPID欄に表示されているプロセスID(この例では2924)が,pdsdbrogコマンド実行中のバックエンドサーバのプロセスIDです。

    pdsdbrogが表示されていない場合は,手順2の方法でプロセスIDを確認してください。

  3. pdcancelコマンドで,pdsdbrogコマンド実行中のバックエンドサーバをキャンセルします。

     pdcancel -X ユニット識別子 -i プロセスID -d

    ユニット識別子には,pdsdbrogコマンドの処理対象RDエリアがあるユニットのユニット識別子を指定してください。

    プロセスIDには,2.で確認したプロセスID(この例では2924)を指定してください。

手順2
  1. pdls -d rpcコマンドを実行します。コマンドの実行結果は,リダイレクションでファイルに出力してください。

     pdls -d rpc -a>出力先ファイル名
  2. 1.の実行結果を参照して,ユティリティサーバ(pdsdbrogm)のプロセスIDを確認します。

     Server Information :
       PID     SVID     STATUS …   CLTPID
       5444    0msdrgN    :           :

    SVID欄に0msdrgN(末尾のNは16進の数字)と表示されている行を検索してください。この行のPID欄に表示されているプロセスID(この例では5444)が,ユティリティサーバ(pdsdbrogm)のプロセスIDです。

    なお,0msdrgNが複数表示されている場合は,CLTPID欄(サーバのプロセスと接続しているクライアントのプロセスID)を確認してください。無応答状態になったpdsdbrogコマンドのプロセスIDがCLTPID欄に表示されている行が該当する行になります。pdsdbrogコマンドのプロセスIDは,OSのpsコマンドで確認できます。

  3. pdcancelコマンドで,ユティリティサーバ(pdsdbrogm)をキャンセルします。

     pdcancel -X ユニット識別子 -i プロセスID -d

    ユニット識別子には,pdsdbrogコマンドの処理対象RDエリアがあるユニットのユニット識別子を指定してください。

    プロセスIDには,2.で確認したプロセスID(この例では5444)を指定してください。

なお,無応答状態の原因調査のために,pdsdbrogコマンドのキャンセル後,pdinfogetコマンドで障害情報を取得してください。

注意事項

pdsdbrogコマンドをキャンセルする際,OSのkillコマンドを使用しないでください。killコマンドでpdsdbrogコマンドをキャンセルすると,ユニットが異常終了するおそれがあります。