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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


11.4.1 SDB定義文の記述規則

SDB定義文の記述規則を次の表に示します。

表11‒7 SDB定義文の記述規則

項目

記述規則

SDB定義文の構成

SDB定義文は,SDB定義文の種類や定義句を表すキーワードとユーザ指定値から成ります。

1つのSDB定義文内のキーワードとキーワードの間,およびキーワードとユーザ指定値の間は,区切り文字で区切ります。

1行の長さ

改行コードを含まずに,最大80バイトまで指定できます。

改行コード

改行コードには次の文字を指定します。

  • NL(X'0a')

  • CR+NL(X'0d'+X'0a')

分離記号

分離記号は,キーワードとキーワードを区切る文字です。また,キーワード自体としても扱われます。分離記号には次の文字を指定できます。

  • ,(X'2c')

  • .(X'2e')

  • ((X'28')

  • )(X'29')

  • ;(X'3b')

  • *(X'2a')

  • /(X'2f')

  • =(X'3d')

  • <(X'3c')

  • <=

  • >(X'3e')

  • >=

  • <>

区切り文字

区切り文字には次の文字を指定できます。

  • 空白(X'20')

  • タブ(X'09')

  • NL(X'0a')

  • CR(X'0d')

  • 全角空白

  • 注釈(コメント)

区切り文字を挿入してはいけない位置

区切り文字を挿入してはいけない位置を次に示します。

  • キーワードの中

  • 引用符(")で囲まれていない名前の中

  • 名前を囲む初めの引用符(")の後ろ

  • 名前を囲む終わりの引用符(")の前

  • 数値の中

  • 16進数を表す「X'…'」の「X」と初めの「'」の間

コメントの記述

  • 1行の長さの範囲で,かつ区切り文字が指定できる位置であれば,どこにでもコメントを記述できます。

  • コメントは,スラントとアスタリスク(/*),アスタリスクとスラント(*/)で囲んで記述してください。

  • 1つのコメントを複数行にわたって記述できます。ただし,スラントとアスタリスクを2行に分けて記述することはできません。

  • コメントは入れ子にできません。

継続行

1つのSDB定義文を,複数行にわたって記述できます。

キーワードやユーザ指定値自体を複数行に分けて記述することはできません。

SDB定義文の指定制限

同一行に複数のSDB定義文は記述できません。

1つのSDB定義文内での,定義句を表すキーワードの指定順序は各SDB定義文の規則に従います。

キーワードに関する記述規則

ユーザ指定値には,SDB定義文で使用しているキーワードと同じものを指定しないでください。

指定した場合,SDB定義文で文法エラーが発生すると,不適切なメッセージが出力されるおそれがあります。

符号なし整数の記述規則

符号なし整数の先頭に0(ゼロ)を指定する場合,ユーザ指定値の有効桁数(各定義句で指定できる上限値の桁数)の範囲であれば指定できます。

〈この項の構成〉

(1) 名前の規則

SDB定義文で記述する名前の種類と,名前に使用できる文字と長さ(バイト数)の規則を次の表に示します。

表11‒8 SDB定義文で記述する名前の種類と規則

名前の種類

最大文字数

半角文字

全角文字

英大文字

3

英小文字

数字

カナ文字

下線(_)

ハイフン(‐)

空白

識別子

30バイト

※1

×

※2

2,※4

×

RDエリア名

30バイト

※1

×

※2

※2

×

(凡例)

○:使用できます。

×:使用できません。

名前の先頭の文字は半角英大英字(A〜Z,¥,@,#),または半角英小文字(a〜z)にしてください。

注※1

引用符(")で囲まれている場合,半角英大文字と半角英小文字は区別されます。引用符(")で囲まれていない半角英小文字は,半角英大文字として扱われます。

注※2

名前中にハイフンまたは空白がある場合,名前を引用符(")で囲んで指定してください。

注※3

ここでいう英大文字とは,A〜Z,¥,@,#を意味しています。

注※4

識別子の最後尾に空白は指定できません。

(2) 予約語

次に示す予約語は,SDBデータベース名,SDBデータベース格納名,レコード型名,構成要素名,親子集合型名,インデクス名,RDエリア名の名前として定義できません。