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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


6.6.5 監査証跡ファイルの運用

監査証跡ファイルはHiRDB管理者が共有ディスクに作成します。HiRDB管理者,および監査人は,共有ディスク上の監査証跡ファイルを運用してください。

〈この項の構成〉

(1) 監査証跡ファイルの作成

監査証跡ファイルは,HiRDB管理者が共有ディスクに作成します。

(2) 監査証跡ファイルの運用

系切り替えが発生した場合,HiRDBは共有ディスク上の監査証跡ファイルに監査事象を記録します。監査事象の記録に関する監査証跡ファイルの運用については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「監査証跡ファイルの運用」を参照してください。

(3) 監査証跡の取得

系切り替えが発生した場合,監査証跡の取得状態の引き継ぎについては,切り替え元ユニットの停止状態に依存します。切り替え先の系が再開始の場合は系を切り替える前の状態を引き継ぎます。切り替え先の系が正常開始の場合はpd_auditオペランドの指定に従います。

(4) pdloadコマンドの実行

HiRDB管理者は,監査証跡ファイルを入力情報として,pdloadコマンドを実行してください(認証は監査人)。ただし,障害などで系が切り替わった場合,HiRDBは切り替わる直前の監査事象を正しく取得しません。このため,pdloadコマンドを実行しても切り替え直前のデータを取得できない場合があります。