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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.16.2 ディクショナリ表の参照権限の設定

ディクショナリ表には,レコード型やインデクスなどの情報が格納されています。デフォルトの設定では,CONNECT権限を持っていればディクショナリ表(一部のディクショナリ表を除く)の情報を参照できます。ディクショナリ表の参照権限を設定すると,DBA権限を持っていないユーザからのディクショナリ表の参照を制限できるため,システムのセキュリティを強化できます。

次に示すユティリティの制御文でlimitedを指定すると,ディクショナリ表の参照権限を設定できます。

ディクショナリ表の参照権限を設定した場合に参照制限が掛かるディクショナリ表を次の表に示します。

表5‒7 ディクショナリ表の参照権限を設定した場合に参照制限が掛かるディクショナリ表

項番

ディクショナリ表の名称

参照権限を設定した場合

参照権限を設定しない場合

DBA権限を持つユーザ

DBA権限を持たないユーザ(一般ユーザ)

全ユーザ

1

SQL_TABLES

自分で定義したレコード型の情報だけを参照できます。

2

SQL_COLUMNS

自分で定義したレコード型の構成要素の情報だけを参照できます。

3

SQL_INDEXES

自分で定義したレコード型のインデクスの情報だけを参照できます。

4

SQL_TABLE_PRIVILEGES

自分で定義したレコード型の情報だけを参照できます。

5

SQL_DIV_TABLE

自分で定義したレコード型の情報だけを参照できます。

6

SQL_INDEX_COLINF

自分で定義したレコード型のインデクスの情報だけを参照できます。

7

SQL_DIV_INDEX

自分で定義したレコード型のインデクスの情報だけを参照できます。

8

SQL_SDB_DB

9

SQL_SDB_DB_VIEW

10

SQL_SDB_STORAGE_DB

11

SQL_SDB_NAME_CODE

12

SQL_SDB_DIR

(凡例)

○:すべての列を参照できます。

上記の表には,一部のディクショナリ表だけを記載しています。そのほかのディクショナリ表の参照権限については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「ディクショナリ表の参照権限を設定するには」を参照してください。