5.6.5　SDBデータベースの定義変更

(1)　SDBデータベースの定義変更をする方法

*ALTER DICTIONARY文および*ALTER DIRECTORY文で，SDBデータベースの定義変更ができます。手順を次に示します。

手順

1. データベース定義を作成する

   定義変更するSDBデータベースのSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を作成します。

   なお，SDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を作成する際は，変更個所だけを指定するのではなく，変更後のSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義をすべて指定する必要があります。

   SDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義については，次の個所を参照してください。

   • 4V FMBのSDBデータベースの定義を変更する場合

     「11.5　SDBデータベース定義，SDBデータベース格納定義【4V FMB】」

   • 4V AFMのSDBデータベースの定義を変更する場合

     「11.6　SDBデータベース定義，SDBデータベース格納定義【4V AFM】」

2. レコードをアンロードする

   格納RDエリアの変更をする場合は，pdsdbrogコマンドで，変更対象のRDエリアに格納されたレコードをアンロードします。

3. SDBディクショナリ情報およびSDBディレクトリ情報を変更する

   pdsdbdefコマンドで*ALTER DICTIONARY文および*ALTER DIRECTORY文を実行し，ディクショナリ表に登録されているSDBディクショナリ情報およびSDBディレクトリ情報を変更します。1.で作成したSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を*ALTER DICTIONARY文に指定します。

   SDB定義文の参照先を次に示します。

   • *ALTER DICTIONARY文：「11.4.3　*ALTER DICTIONARY文（SDBディクショナリ情報の変更）【4V FMB，4V AFM】」

   • *ALTER DIRECTORY文：「11.4.7　*ALTER DIRECTORY文（SDBディレクトリ情報の変更）【4V FMB，4V AFM】」

     注意事項

     *ALTER DICTIONARY文および*ALTER DIRECTORY文は，1回のpdsdbdefコマンドで実行してください。

     理由：

     *ALTER DIRECTORY文の実行時にはデータベース定義のチェックが実行されます。

     *ALTER DICTIONARY文および*ALTER DIRECTORY文を1回のpdsdbdefコマンドで実行した場合，データベース定義の不整合が検知されると，SDBディクショナリ情報およびSDBディレクトリ情報はディクショナリ表に追加されません。この場合，データベース定義を修正して，pdsdbdefコマンドを再実行することで対処できます。

     *ALTER DICTIONARY文と*ALTER DIRECTORY文を別々に実行した場合，*ALTER DIRECTORY文の実行時には，すでにSDBディクショナリ情報はディクショナリ表に追加されています。そのため，データベース定義の不整合が検知された場合に，データベース定義を修正するには，*DELETE DICTIONARY文を実行してSDBディクショナリ情報を削除してから，pdsdbdefコマンドを再実行することになります。

     1回のpdsdbdefコマンドで，*ALTER DICTIONARY文で追加または削除できるRDエリア数は15個までとなります。

4. レコードをデータロードする

   格納RDエリアを変更した場合は，変更したRDエリアに対してpdsdblodコマンドを実行して，2.でアンロードしたレコードをデータロードします。

■SDBデータベースの定義変更を誤った場合の対処

名称の誤りなど，SDBデータベースの定義変更を誤った場合，次に示す手順で対処してください。

1. pdsdbrogコマンドで，レコードをアンロードします。

2. pdsdbdefコマンドで，定義変更を誤ったSDBデータベースの定義削除を行います。

3. pdsdbdefコマンドで，SDBデータベースの定義追加を行います。

4. pdsdbdefコマンドで，SDBディレクトリ情報ファイルを作成して，全ユニットに配布します。

5. HiRDBを再起動します。

6. pdsdblodコマンドを使用して，1.でアンロードしたレコードをデータロードします。分割したRDエリアを元に戻した場合は，追加データロードを実行してください。

詳細な手順については，「5.6.3　SDBデータベースの定義追加，定義変更，または定義削除の手順（各手順の詳細）」を参照してください。

参考

上記手順の2.〜4.は，１回のpdsdbdefコマンドで実行できます。

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(2)　SDBデータベースを再定義する方法

*DELETE DICTIONARY文および*DELETE DIRECTORY文でSDBデータベースの定義をいったん削除し，*ENTRY DICTIONARY文と*ENTRY DIRECTORY文でSDBデータベースを再定義することで，SDBデータベースの定義変更を行います。手順を次に示します。

手順

1. データベース定義を作成する

   定義変更するSDBデータベースのSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を作成します。

2. SDBディクショナリ情報およびSDBディレクトリ情報をいったん削除し，追加し直す

   SDBディクショナリ情報およびSDBディレクトリ情報を，*DELETE DICTIONARY文と*DELETE DIRECTORY文でいったん削除し，*ENTRY DICTIONARY文と*ENTRY DIRECTORY文で再度追加します。1.で作成したSDBデータベース定義およびSDBデータベース格納定義を*ENTRY DICTIONARY文に指定します。

   なお，*DELETE DICTIONARY文および*DELETE DIRECTORY文を実行するためにpdsdbdefコマンドを実行する際，-iオプションを指定する必要があります。-iオプションを指定しないと，pdsdbdefコマンドの実行がエラーになります。

注意事項

SDBディレクトリ情報およびSDBディクショナリ情報を削除する際は，必ず*DELETE DIRECTORY文，*DELETE DICTIONARY文の順にSDB定義文を指定してください。

SDB定義文の参照先を次に示します。

• *DELETE DICTIONARY文：「11.4.4　*DELETE DICTIONARY文（SDBディクショナリ情報の削除）」

• *DELETE DIRECTORY文：「11.4.8　*DELETE DIRECTORY文（SDBディレクトリ情報の削除）」

• *ENTRY DICTIONARY文：「11.4.2　*ENTRY DICTIONARY文（SDBディクショナリ情報の追加）」

• *ENTRY DIRECTORY文：「11.4.6　*ENTRY DIRECTORY文（SDBディレクトリ情報の追加）」

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