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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.5 データベースのバックアップの取得

pdcopyコマンドで定期的にデータベースのバックアップを取得します。バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「バックアップの取得方法」を参照してください。pdcopyコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア

バックアップを取得する際,ユーザ用RDエリアのバックアップだけを取得するのではなく,システム用RDエリアのバックアップも取得する必要があるケースがあります。バックアップを取得する際は,次に示す表に記載されているRDエリアのバックアップを同時に取得するようにしてください。

表5‒2 同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア

前回のバックアップ取得以降に実行した操作

バックアップを取得するRDエリアの種類

MST

DIR

DIC

USR

レコードの格納

レコードの更新

レコードの削除

レコードの一括削除

HiRDB/SD定義ユティリティ

  • *ENTRY DICTIONARY文(SDBディクショナリ情報の登録)

  • *ALTER DICTIONARY文(SDBディクショナリ情報の変更)

  • *DELETE DICTIONARY文(SDBディクショナリ情報の削除)

  • *CHECK DICTIONARY文(データベース定義のチェック)

  • *ENTRY DIRECTORY文(SDBディレクトリ情報の追加)

  • *ALTER DIRECTORY文(SDBディレクトリ情報の変更)

  • *DELETE DIRECTORY文(SDBディレクトリ情報の削除)

HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ

(凡例)

○:同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア

空白:バックアップを取得する必要がないことを意味しています。

MST:マスタディレクトリ用RDエリア

DIR:データディレクトリ用RDエリア

DIC:データディクショナリ用RDエリア

USR:ユーザ用RDエリア

  • 上記の表の見方について説明します。例えば,SDBディレクトリ情報の追加を実行した場合,その操作のあとでマスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,およびユーザ用RDエリアのバックアップを同時に取得する必要があるということを示しています。

  • マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」にも,同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアの記載があります。そちらもあわせて参照してください。

注※

SDBディレクトリ情報ファイルを作成しただけの場合は,バックアップを取得する必要はありません。

インナレプリカ機能を使用したバックアップの取得方法

インナレプリカ機能を使用したバックアップの取得方法については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」の「インナレプリカグループ内のRDエリアのバックアップと回復」を参照してください。