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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


4.6.3 レプリカRDエリア作成時の留意事項

ここでは,レプリカRDエリア作成時の留意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) オリジナルRDエリアおよびレプリカRDエリアの構成

レプリカRDエリアは,オリジナルRDエリアと同じ構成にしてください。例えば,オリジナルRDエリアでレコードおよびインデクスをそれぞれ2つのRDエリアに横分割している場合は,レプリカRDエリアでもレコードおよびインデクスをそれぞれ2つのRDエリアに横分割してください。

オリジナルRDエリアおよびレプリカRDエリアの正しい構成例を次の図に示します。

図4‒3 オリジナルRDエリアおよびレプリカRDエリアの正しい構成例

[図データ]

[説明]

レコードおよびインデクスの横分割数を同じにして,オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成を同じにしてください。

(2) オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成を確認する方法

次に示すコマンドで確認できます。

(3) オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成が異なる場合の対処方法

オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成が異なる場合や,世代番号を正しく設定していない場合は,SDBデータベースの定義,定義変更,または定義削除ができません(pdsdbdefコマンドが実行できません)。この場合,レプリカRDエリアを追加するか,または削除してオリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成を同じにしてから,データベースの定義などを実行してください。

オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成が異なる場合の対処の例を次の図に示します。

図4‒4 オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの構成が異なる場合の対処の例

[図データ]

[説明]

上記の図の場合,世代番号2のレプリカRDエリアが1つ不足しています。この場合,次に示すどちらかの対処をしないと,データベースの定義,定義変更,または定義削除ができません。

  • 世代番号2のレプリカRDエリアを1つ追加する

  • 世代番号2のレプリカRDエリアを3つとも削除する

(4) リレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアの構成【4V FMB】

更新可能なオンライン再編成では,同一BES内でリレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアを同じタイミングで再編成できません。pdorbeginコマンドに指定するRDエリアには,1つのBESでリレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアを混在させることはできません。

そのため,リレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアは別々に再編成できるよう,RDエリアを構成してください。

リレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアを分ける構成の例を次の図に示します。

図4‒5 リレーショナルDBを格納するRDエリアとSDBデータベースを格納するRDエリアを分ける構成の例

[図データ]