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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.7 レコードの配置制御(サブページ分割をする場合)

ここでは,サブページ分割をする場合のレコードの配置制御について説明します。サブページ分割をするときの配置制御の仕組みは,サブページ分割をしないときの配置制御の仕組みと基本的には同じになります。ページをサブページに置き換えて考えてください。

レコード長が短いレコードを格納する場合にサブページ分割をすると,むだな領域の発生を抑えることができ,レコードの格納効率が向上します。

サブページ分割をしている場合,HiRDB/SDはレコードを次の表に示すように格納します。

表2‒25 HiRDB/SDのレコードの配置制御(サブページ分割をする場合)

レコードの配置制御

SDBデータベース種別

4V FMB

4V AFM

SD FMB

  • 同一のルートレコード下のレコードを近傍に配置して格納する。

  • 異なるルートレコード下のレコードをサブページ内に混在させない。

  • HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)を使用したデータロード時に,サブページ内の未使用領域,セグメント内の空きページを設定してレコードを格納できる。

  • レコード実現値ごとに格納するサブページを切り替え,未使用サブページに格納できる。

  • 1つのレコード実現値でサブページを占有できる(1件/サブページ)。

  • SDBデータベースを操作するAPIによるレコード格納時に,サブページ内の未使用領域の比率に従った格納ができる。

×

ルートレコードの格納時に事前割り当てサブページをあらかじめ確保しておくことで,ルートレコード下のレコードの格納およびレコードの削除を繰り返し実行した場合でも,連続したデータページ内にレコードを配置できる(この機能を事前ページ割り当て機能といいます)。

×

×

(凡例)

○:レコードの配置制御が適用されます。

×:レコードの配置制御は適用されません。

注※

オプションの指定が必要になります。

レコード格納時,およびデータロード時の空き領域の作成方法については,「3.2.6 レコード格納時の空き領域の作成(サブページ分割をする場合)」を参照してください。

SD FMBのSDBデータベースの場合,DMLによるレコードの格納時に空き領域を作成することはできません。

〈この節の構成〉