2.3.8　インデクスの概要

HiRDB/SDでは，レコード実現値中の特定の構成要素の値に従ってデータを処理するために，該当する構成要素の値と，その値を持つレコード実現値の格納位置を管理します。この管理情報をインデクスと呼びます。インデクスを使用することで効率良くデータを検索できます。

HiRDB/SDが提供するインデクスには，シーケンシャルインデクスと二次インデクスがあります。それぞれのインデクスの概要を次の表に示します。

表2‒8　インデクスの概要
インデクス種別	用途	レコード型ごとの定義可否
		4V FMBの場合		4V AFMの場合		SD FMBの場合
		ルートレコード型	子レコード型	仮想ルートレコード型	子レコード型	ルートレコード型	子レコード型
シーケンシャルインデクス	ルートレコード，または仮想ルートレコードの検索^※に使用します。	◎	×	◎	×	◎	×
二次インデクス（4V FMBまたは4V AFMのSDBデータベースの場合）	子レコードの検索や，子レコードを格納する際のレコード挿入位置の検索に使用します。	×	○	×	△	−	−
二次インデクス（SD FMBのSDBデータベースの場合）	レコード型内の検索に使用します。	−	−	−	−	○	○

（凡例）

◎：必須で定義します。

○：任意で定義できます。

△：SDBデータベース種別やオペランドの指定によって定義有無が異なります。詳細については，「表11-62　二次インデクスの定義規則」を参照してください。

×：定義できません。

−：該当しません。

注※

4V AFMのSDBデータベースを検索する場合，シーケンシャルインデクスを使用して，HiRDB/SDが内部的に仮想ルートレコードを検索します。

シーケンシャルインデクスおよび二次インデクスとレコード実現値の対応の概要を，4V FMBのSDBデータベースの場合を例に次の図に示します。

図2‒19　シーケンシャルインデクスおよび二次インデクスとレコード実現値の対応の概要（4V FMBのSDBデータベースの場合）