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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.2.2 RDエリア

RDエリアとは,構造型DBのデータ(レコードおよびインデクス)を格納する論理的な領域のことです。RDエリアは,HiRDBファイル上に作成します。

ここでは,構造型DB機能で利用できるRDエリアの種類,およびHiRDBファイルとRDエリアの関係について説明します。

〈この項の構成〉

(1) RDエリアの種類

構造型DB機能で利用できるRDエリアの種類を次の表に示します。それぞれのRDエリアについては,以降で説明します。

表2‒1 RDエリアの種類

項番

RDエリアの種類

1

システム用RDエリア

マスタディレクトリ用RDエリア

2

データディクショナリ用RDエリア

3

データディレクトリ用RDエリア

4

ユーザ用RDエリア

(2) マスタディレクトリ用RDエリア

マスタディレクトリ用RDエリアには,システムの内部情報を格納します。

(3) データディクショナリ用RDエリア

データディクショナリ用RDエリアには,ディクショナリ表およびディクショナリ表のインデクスを格納します。ディクショナリ表は,HiRDBの利用者が検索できます。ディクショナリ表については,「付録B ディクショナリ表」を参照してください。

(4) データディレクトリ用RDエリア

データディレクトリ用RDエリアには,システムの内部情報を格納します。

(5) ユーザ用RDエリア

ユーザ用RDエリアにはSDBデータベースを格納します。

ユーザ用RDエリアにSDBデータベースを格納する際,レコードとインデクスは別のユーザ用RDエリアに格納します。

1つのユーザ用RDエリアには,同一のSDBデータベースに属するレコードだけが格納できます。ただし,インデクスの場合は,異なるSDBデータベースのインデクスを1つのユーザ用RDエリアに格納できます。

なお,RDエリアに対するアクセス管理によって次のように分類されます。

SDBデータベースを格納するユーザ用RDエリアは,公用RDエリアとしてください。SDBデータベースについては,「2.3.3 SDBデータベース」を参照してください。

また,ユーザ用RDエリアには,更新可能なオンライン再編成,またはセキュリティ監査機能で使用する次の表およびインデクスも格納します。

更新可能なオンライン再編成機能で使用する表およびインデクスを格納するユーザ用RDエリアは,公用RDエリアとして定義してください。

監査証跡表を格納するユーザ用RDエリアについては,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「監査人の登録,監査証跡表を格納するRDエリアの作成,および監査証跡表の作成」の「監査証跡表を格納するRDエリアの作成」の「RDエリアの作成」を参照して,格納できるRDエリアの種類を確認してください。

(6) HiRDBファイルとRDエリアの関係

RDエリアは,HiRDBファイル上に作成します。1つのRDエリアに対して複数のHiRDBファイルを割り当てることができます。その際,異なるHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを割り当てることもできます。HiRDBファイルとRDエリアの関係を次の図に示します。

図2‒1 HiRDBファイルとRDエリアの関係

[図データ]