12.3.5 idxload文
idxload文には,インデクスを作成する際に作成される一時ファイルの出力先を指定します。idxload文は次に示す場合に指定します。
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インデクス情報ファイルの出力先を変更する場合
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ソート用ワークファイルの出力先,またはソート用バッファサイズを変更する場合
- 《規則》
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idxload文は,次に示す場合に指定が有効になります。
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load文のidxmodeオペランドにcreateを指定した場合
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index文のidxremodeオペランドにrecrtを指定した場合
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- 参考
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idxload文を省略した場合,次に示すどれかのディレクトリ下にインデクス情報ファイル,ソート用ワークファイルが出力されます(優先順位は1の指定がいちばん上位です)。
1. システム定義のpd_tmp_directoryオペランドに指定したディレクトリ
2. 環境変数TMPDIRに指定したディレクトリ
3. /tmpディレクトリ
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インデクス更新モードでインデクスを作成する場合(load文でidxmode = syncを指定した場合)にidxload文を指定すると,pdsdblodコマンドがエラーになります。
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指定形式
idxload 〔workdir = インデクス情報ファイルの出力先ディレクトリ〕 〔sortdir = ソート用ワークファイルの出力先ディレクトリ 〔,ソート用バッファサイズ〕〕
- ●workdir = インデクス情報ファイルの出力先ディレクトリ
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〜<パス名>((1〜1,023バイト))
インデクス情報ファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。
《注意事項》
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このオペランドに指定するディレクトリは事前に作成しておいてください。また,作成したディレクトリの実行権限,読み込み権限,および書き込み権限をHiRDB管理者に対して付与してください。ディレクトリがない場合,または権限がない場合は,pdsdblodコマンドがエラーになります。
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NFSのディレクトリを指定しないでください。指定した場合,正常に動作しないことがあります。
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パス名の長さの上限の1,023バイトには,インデクス情報ファイルの名称長も含んでいます。インデクス情報ファイルの名称規則については,「12.9.1(2) 注意事項」を参照してください。
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- ●sortdir = ソート用ワークファイルの出力先ディレクトリ〔,ソート用バッファサイズ〕
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一時的に作成されるソート用ワークファイルの出力先ディレクトリと,ソート処理で使用するソート用バッファサイズを指定します。
- ソート用ワークファイルの出力先ディレクトリ
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〜<パス名>((1〜1,023バイト))
ソート用ワークファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。
《注意事項》
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このオペランドに指定するディレクトリは事前に作成しておいてください。また,作成したディレクトリの実行権限,読み込み権限,および書き込み権限をHiRDB管理者に対して付与してください。ディレクトリがない場合,または権限がない場合は,pdsdblodコマンドがエラーになります。
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NFSのディレクトリを指定しないでください。指定した場合,正常に動作しないことがあります。
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- ソート用バッファサイズ
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〜<符号なし整数>((128〜2,000,000))《1,024》(単位:キロバイト)
ソート処理で使用するソート用バッファサイズをキロバイト単位で指定します。指定値の目安を次に示します。
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メモリに余裕がない場合や,ほとんどのレコードがインデクスキー順に並んでいる場合は,デフォルト値でpdsdblodコマンドを実行してください。
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基本的にバッファサイズを大きくするほど性能向上が見込まれます。
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このオペランドの指定値の見積もり式を次に示します。
A:R+key+76
B:R+key+124
C:key+2292
n:レコード件数
R:key+10
key:インデクスのキー長の最大値
インデクスのキー長については,「3.5.5(8) インデクスを格納するページ数の見積もり」を参照してください。
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