3.2.20 phnconrstr(統計情報反映ユティリティ)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
統合した概念検索用統計情報をデータベースに反映します。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
phnconrstr -d インデクス識別子 [-r RDエリア名] -i 統計情報定義ファイル名 [-l ログ取得方式] [-q 世代番号]
(4) コマンド引数
- -d インデクス識別子
-
統合統計情報反映の対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
- UNIXの場合
-
インデクス識別子を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
インデクス識別子を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -r RDエリア名
-
指定したインデクスがあるRDエリア名を指定します。省略した場合は,対象となるインデクスを構成するすべてのRDエリアの統計情報を更新します。
- UNIXの場合
-
RDエリア名を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
RDエリア名を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -i 統計情報定義ファイル名
-
統合した統計情報ファイル名を定義したファイル名を絶対パスで指定します。この定義ファイルに指定した統計情報ファイルの内容をデータベースに反映します。
- -l ログ取得方式
-
統計情報反映でのログ取得方式を指定します。省略時は,"p"が設定されます。
- a:ログ取得モードで実行します。
-
ロールバックおよびロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。インデクスのバックアップを取得する必要はありません。
- p:更新前ログ取得モードで実行します。
-
ロールバックに必要なデータベース更新ログを取得します。統計情報反映後,バックアップを取得する必要があります。
- n:ログレスモードで実行します。
-
データベース更新ログを取得しません。
統計情報反映前および統計情報反映後にバックアップを取得する必要があります。
- -q 世代番号
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Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0〜10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
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0:オリジナルRDエリアを対象とします。
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1〜10:指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」を参照してください。
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(5) 統計情報定義ファイル
統計情報定義ファイルには,データベースへ反映する統合統計情報のファイル名をBES単位に指定します。また,デフォルトの統合統計情報ファイルを指定できます。統合統計情報のファイル名を指定しなかった場合には,デフォルトの統合統計情報ファイルをデータベースへ反映します。BES単位の反映元とデフォルトの反映元のどちらの指定もない場合は,ユティリティ実行時にエラーとなります。
(a) 記述形式
- BES単位に反映元を指定する場合
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[SERVERS]
サーバ名称=統合統計情報ファイル絶対パス名
- デフォルトのファイルを指定する場合
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[DEFAULT]
DEFAULT=統合統計情報ファイル絶対パス名
(6) 規則
このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
(7) 注意事項
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このユティリティ実行前に,統計情報統合ユティリティで統合した統計情報ファイルを各BESマシンに配布してください。統計情報統合ユティリティの詳細については,「3.2.19 phnconbuild(統計情報統合ユティリティ)」を参照してください。
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統計情報の反映時には,統合した統計情報を格納する領域をRDエリア内に作成します。そのため,ユティリティ実行前に,RDエリアに空き領域があるかどうかを確認する必要があります。空き領域の確認にはHiRDBの運用コマンド「pddbls(RDエリアの状態表示)」を使用します。
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このユティリティ実行中は,処理対象となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。
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該当インデクスへのユティリティ実行が2回目以降の場合には,作成済みの統計情報格納領域に上書きして反映します。また,格納する統計情報のサイズが前回実行時より増加している場合は,4,188ページ単位で統合統計情報のファイル容量を拡張します。RDエリアの残容量に注意してください。
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統計情報の反映は,RDエリア単位で実行することをお勧めします。
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英文検索機能のインデクスは指定できません。
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文字コード種別がutf-8の場合,このユティリティは指定できません。