3.2.18 phnconget(統計情報収集ユティリティ)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
概念検索用統計情報を収集し,指定したディレクトリに出力します。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
phnconget -d インデクス識別子 [-r RDエリア名] -o 統計情報出力先定義ファイル名 [-w 同時実行指定] -m 収集モード指定 [-q 世代番号]
(4) コマンド引数
- -d インデクス識別子
-
統計情報収集の対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
- UNIXの場合
-
インデクス識別子を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
インデクス識別子を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -r RDエリア名
-
指定したインデクスがあるRDエリア名を指定します。省略した場合は,対象となるインデクスを構成するすべてのRDエリアの統計情報を出力します。
- UNIXの場合
-
RDエリア名を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
RDエリア名を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -o 統計情報出力先定義ファイル名
-
統計情報の出力先を定義したファイル名を絶対パスで指定します。
- -w 同時実行指定
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統計情報収集ユティリティと検索処理を同時に実行するかどうかを指定します。省略時は,"wait"が設定されます。
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wait:同時実行しません。
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nowait:同時実行します。
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- -m 収集モード指定
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統計情報の収集方法を指定します。
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normal:概念検索用インデクス中の統計情報をそのまま収集します。
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all:インデクス作成ルール追加機能を使用した場合と同等の統計情報を収集します。
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- -q 世代番号
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Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0〜10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
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0:オリジナルRDエリアを対象とします。
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1〜10:指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」を参照してください。
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(5) 統計情報出力先定義ファイル
統計情報出力先定義ファイルには,収集した統計情報の出力先をBES単位に指定します。また,指定した以外のBESからの統計情報の出力先として,デフォルトの出力先を指定します。BES単位の出力先とデフォルトの出力先のどちらの指定もない場合は,ユティリティ実行時にエラーとなります。
統計情報の出力先として指定するディレクトリは,ユティリティ実行前に処理対象となる各BESマシンに作成しておく必要があります。出力先として指定したディレクトリが存在しない場合は,エラーとなり,処理が中断されます。指定した出力先に,すでに同じ名称の統計情報出力ファイルが存在している場合は,新しい統計情報で上書きされます。
(a) 記述形式
- BES単位に出力先を指定する場合
-
[SERVERS]
サーバ名称=出力先ディレクトリ絶対パス名
- デフォルトの出力先を指定する場合
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[DEFAULT]
DEFAULT=出力先ディレクトリ絶対パス名
(6) 規則
このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
(7) 注意事項
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このユティリティは,分割されている概念検索用の統計情報を統合する処理の一環として,各分割インデクス中のおのおのの統計情報を,指定したディレクトリに出力します。最終的には,一つのインデクスを構成するすべての統計情報を出力して,統計情報統合ユティリティで統合してください。統計情報統合ユティリティの詳細については,「3.2.19 phnconbuild(統計情報統合ユティリティ)」を参照してください。
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インデクス作成ルール追加機能を使用しないで作成したインデクスに対して,収集モードに"all"を指定した場合は,登録文書から統計情報を作成します。このため,収集モード指定で"normal"を指定した場合に比べて,処理に時間が掛かります。
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統計情報出力先定義ファイルに指定したディレクトリ下には,「"NGRAMTRIE"+通番」という名称でファイルが出力されます。
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ユティリティ実行時にエラーが発生した場合,作成中の統計情報が残る場合があります。その場合,統計情報出力先定義ファイルに指定したディレクトリ内のファイルをすべて削除してください。
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分割遅延登録や差分インデクスを使用している場合は,インデクスへ反映してから実行してください。未反映文書の統計情報が作成されないことがあります。
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有効文書が0件のインデクスに対して,収集モード指定="all"を指定した場合,統計情報は作成されません。
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同時実行指定で"wait"を指定した場合,対象処理となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。同時実行指定で"nowait" を指定した場合は,サーバ側定義が同時実行である場合に有効です。サーバ側定義が同時実行となっていない場合は,同時実行とはなりません。
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英文検索機能のインデクスは指定できません。
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文字コード種別がutf-8の場合,このユティリティは指定できません。