3.2.9 phnidxls(インデクス情報の取得ユティリティ)
(1) 機能
指定されたn-gramインデクスの次の情報を取得します。
情報名 |
内容 |
---|---|
Index Type |
インデクス種別。使用するインデクス種別によって,表示内容が異なります。次の機能を使用した場合だけ表示します。
なお,検索高速化インデクス(V2)機能使用時は,次の情報も出力されます。
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Unicode Type |
Unicode種別。文字コード種別がutf-8の場合だけ表示します。使用するUnicode種別によって,表示内容が異なります。 UCS2:"INDEX_UCS4指定なし" UCS4:"INDEX_UCS4指定あり" |
Concept Terms |
特徴ターム取得フラグ。概念検索用インデクスの場合だけ表示します。
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RD Area Size |
RDエリア容量 |
Index File Using Size |
ファイル使用容量 |
Free Size of Index File |
インデクス空き容量および空き容量率 |
Available Work Area Size |
使用可能ワーク領域サイズ |
Same Case |
大小文字統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Wide |
全角文字半角文字統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Youon |
拗音統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Dakuon |
濁音統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Kana |
ひらがなカタカナ統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Exp |
カタカナ異表記統一指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」または「OFF」を表示します。 |
Same Rule |
統制ルール指定。文字統一機能を指定した場合だけ「ON」,「ON(2)」または「OFF」を表示します。 SAMERULE2を指定している場合は,「ON(2)」を表示します。 |
Delete Character |
削除文字指定。
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IVS Mode |
IVS対応機能を使用した場合だけ,指定値を表示します。 |
Number of Term |
トライノード数 |
Number of Term for Increment※ |
インクリメント対象トライノード数 |
Index Size for Increment※ |
余剰インデクス容量 |
Specified File Size for Sub Index※ |
CREATE INDEXの実行時にユーザが指定した差分インデクス容量 |
Sub Index File Using Size※ |
差分インデクス使用容量 |
Number of Documents for Index |
登録文書数 |
Number of Documents for Sub-Index※ |
差分登録文書数 |
Ratio of Condensable Documents※ |
詰め替え可能文書率。登録文書数に対する詰め替え可能文書数の割合。 |
Ratio of Condensed Index※ |
詰め替え作業率。トライノード数に対する詰め替え済みノード数の割合。 |
Number of No Condensed Index※ |
詰め替え未実施インデクス数 |
Delay Status |
インデクス分割遅延作成状態。インデクス定義のインデクス作成方法指定の定義値を表示します。 |
Size of Delay File(Using ratio) |
インデクス分割遅延作成用ファイル容量および使用率 |
Number of Documents for Unfinished-Index |
インデクス未登録文書数。CREATE INDEX実行時のプラグインオプションに初期分割登録,または分割遅延登録を定義しない場合には,常に0を表示します。 |
Size of Original Concept File |
概念検索用統計情報サイズ。概念検索用インデクスの場合だけ表示します。 |
Max Page of Original Concept File |
概念検索用統計情報用ファイル容量。概念検索用インデクスの場合だけ表示します。 |
Size of Integration Concept File※ |
統合概念検索用統計情報サイズ。統計情報反映ユティリティを実行した場合に表示します。統計情報反映ユティリティについての詳細は,「3.2.20 phnconrstr(統計情報反映ユティリティ)」を参照してください。 |
Max Page of Integration Concept File※ |
統合概念検索用統計情報用ファイル容量。統計情報反映ユティリティを実行した場合に表示します。統計情報反映ユティリティについての詳細は,「3.2.20 phnconrstr(統計情報反映ユティリティ)」を参照してください。 |
- 注※
-
検索高速化インデクス(V2)機能を使用した場合は出力されません。
通常のインデクスを指定した場合の実行例を次に示します。
(09-04) 2013-06-06 17:25:48 Index Type CONCEPT Concept Terms ON Unicode Type UCS2 RD Area Size 90000 Segments Index File Using Size 612 Segments Free Size of Index File 79077 Segments( 99.99 %) Available Work Area Size 4504 Segments Same Case ON Same Wide OFF Same Youon OFF Same Dakuon OFF Same Kana OFF Same Exp ON Same Rule ON Delete Character OFF Number of Term 54475 Number of Term for Increment 0 Index Size for Increment 0 Segments Specified File Size for Sub Index 0 Segments Sub Index File Using Size 0 Segments Number of Documents for Index 518 Number of Documents for Sub-Index 0 Ratio of Condensable Documents 12.50 % Ratio of Condensed Index 0.00 % Number of No Condensed Index 0 Segments Delay Status CREATEMODE=2 Number of Documents for Unfinished-Index 15 Size of Delay File 15536 ( 4 %) Size of Original Concept File 579 Segments Max Page of Original Concept File 3250 Segments
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
phnidxls -d インデクス識別子 -r RDエリア名 [-w 同時実行指定] [-q 世代番号]
(4) コマンド引数
- -d インデクス識別子
-
インデクス情報取得対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
- UNIXの場合
-
インデクス識別子を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
インデクス識別子を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -r RDエリア名
-
指定されたインデクスが存在するRDエリア名を指定します。
- UNIXの場合
-
RDエリア名を"(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに '(アポストロフィ)で囲む必要があります。
- Windowsの場合
-
RDエリア名を\"で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。\"で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,"で囲む必要があります。
- -w 同時実行指定
-
インデクス情報の取得ユティリティと検索処理を同時に実行するかどうかを指定します。省略時は,"wait"が設定されます。
-
wait:同時実行しません。
-
nowait:同時実行します。
-
- -q 世代番号
-
Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0〜10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
-
0:オリジナルRDエリアを対象とします。
-
1〜10:指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」を参照してください。
-
(5) 規則
このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
(6) 注意事項
同時実行指定で"wait"を指定した場合,対象処理となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。同時実行指定で"nowait"を指定した場合は,サーバ側定義が同時実行である場合に有効です。サーバ側定義が同時実行となっていない場合は,同時実行にはなりません。