3.2.9 phjdelay(インデクス分割遅延登録運用変更ユティリティ)
(1) 機能
インデクス作成方法に分割遅延登録を指定して作成したインデクスに対して,分割遅延登録運用開始および終了を指定します。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
phjdelay -d インデクス識別子 -m { on|off} [-l ログ取得方式] [-f] [-q 世代番号]
(4) コマンド引数
- -d インデクス識別子:
-
分割遅延登録運用方法を変更するインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
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UNIXの場合
インデクス識別子を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに「'」(アポストロフィ)で囲む必要があります。
-
Windowsの場合
インデクス識別子を「\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。
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- -m:
-
-
on
インデクス分割遅延登録運用を開始します。
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off
インデクス分割遅延登録運用を終了します。
-
- -l ログ取得方式:
-
分割遅延登録運用方法変更処理でのログ取得方式を指定します。
省略時は「p」が設定されます。
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a:
ログ取得モードで実行します。
ロールバックおよびロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。インデクスのバックアップを取得する必要はありません。
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p:
更新前ログ取得モードで実行します。
ロールバックに必要なデータベース更新ログを取得します。分割遅延登録運用方法変更処理後,バックアップを取得する必要があります。
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n:
ログレスモードで実行します。
データベース更新ログを取得しません。分割遅延登録運用方法変更処理前および分割遅延登録運用方法変更処理後にバックアップを取得する必要があります。
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- -f:
-
応答メッセージを出力しないで実行する場合に指定します。
- -q 世代番号:
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Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0〜10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
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0:
オリジナルRDエリアを対象とします。
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1〜10:
指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option」を参照してください。
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(5) 規則
このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
(6) 注意事項
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このユティリティ実行中は,処理対象となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。
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分割遅延登録運用の終了が指定された場合,すべての未反映XMLデータを登録します。その際,時間/件数による中断はできないので,分割遅延登録運用の終了以前にインデクス作成開始ユティリティを使用して登録処理を完了させておいてください。インデクス作成開始ユティリティの詳細については,「3.2.8 phjstartidx(インデクス作成開始ユティリティ)」を参照してください。また,分割遅延登録運用の終了実行時には,応答のメッセージを出力します。-fオプションが指定された場合は,応答のメッセージを出力しません。
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分割遅延登録用でないインデクスに対して,このユティリティを実行しても無効となります(エラーになりません。正常終了します)。