1.3.2 データ連携の仕組み
ここでは,HiRDB Dataextractorを使用した,代表的なデータ連携の仕組みについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDB間のデータの抽出・反映
HiRDBのDBからデータを抽出して,HiRDBのDBヘ反映できます。HiRDB間のデータの抽出・反映の概要を次の図に示します。
また,HiRDBのDBから抽出したデータをファイルに出力し,このファイルからHiRDBのDBヘ反映することもできます。
詳細については,「3.1 データの抽出(HiRDB)」を参照してください。
(2) ORACLE,またはSQL Serverのデータの抽出
ORACLE,またはSQL ServerのDBからデータを抽出して,HiRDBのDBヘ反映できます。ORACLE,またはSQL Serverへのデータの反映はできません。ORACLE,またはSQL Serverのデータの抽出の概要を次の図に示します。
また,ORACLE,またはSQL ServerのDBから抽出したデータをファイルに出力し,このファイルからHiRDBのDBヘ反映することもできます。
詳細については,「3.2 データの抽出(ORACLE)」,「3.3 データの抽出(SQL Server)」を参照してください。
(3) メインフレーム側のDBとHiRDB間のデータの抽出・反映
メインフレーム側のDBからデータを抽出して,HiRDBのDBヘ反映できます。また,その逆もできます。メインフレーム側のDBとHiRDB間のデータの抽出・反映の概要を次の図に示します。
HiRDB Dataextractorは,メインフレーム側のデータベース抽出プログラムであるXDM/XTと組み合わせて使用することによって,メインフレーム側のDBとデータ連携できます。
また,HiRDBのDBからVOS3の順編成データセットを作成できます。これによって,メインフレーム側のDBのデータを,ユーザが容易に利用できます。
メインフレーム側のDBとのデータの抽出,反映,および順編成データセットを作成する場合,データの抽出,反映,および順編成データセット作成方法はXDM/XT実行時に指定します。詳細は,マニュアル「データベース抽出プログラム XDM/XT」を参照してください。
(4) ORACLEからメインフレーム側のDBへのデータの反映
ORACLEのDBからデータを抽出して,メインフレーム側のDBへ反映できます。ORACLEからメインフレーム側のDBへのデータの反映の概要を次の図に示します。
メインフレーム側のデータベース抽出プログラムであるXDM/XTはVOS3の順編成データセットを作成します。これによって,HiRDB Dataextractorはメインフレーム側のDBとデータ連携できます。
メインフレーム側のDBへのデータの抽出,反映,および順編成データセット作成の場合,データの抽出,反映,および順編成データセット作成方法はXDM/XT実行時に指定します。詳細は,マニュアル「データベース抽出プログラム XDM/XT」を参照してください。
(5) ORACLE,またはSQL Serverへのデータの反映
HiRDBのDBからデータを抽出して,DBシステムへの入力用ファイルを作成すると,ORACLE,またはSQL ServerのDBへ反映できます。ORACLE,またはSQL Serverへのデータの反映の概要を次の図に示します。
入力用ファイルは,抽出側のDBのバックアップとしても利用でき,ユーザの任意のタイミングで反映側のDBへ反映できます。詳細については,「3.5 ファイルの作成」を参照してください。
また,XDM/XTと組み合わせて使用することによって,メインフレーム側のDBのデータでも,DBシステムへの入力用ファイルを作成できます。メインフレーム側のDBのデータからファイルを作成する場合,データの抽出およびファイルの作成方法はXDM/XT実行時に指定します。詳細は,マニュアル「データベース抽出プログラム XDM/XT」を参照してください。