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HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


6.4.1 抽出対象表の運用

次に示す場合の,抽出対象表の運用手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 抽出対象表を追加,変更,及び削除する場合

抽出対象表の追加,変更,及び削除する場合の運用手順は,修正後の抽出列数が抽出システム定義で定義したsqls_maxextcolを超えるか超えないかによって異なります。運用手順を次に示します。

(a) 抽出列数がsqls_maxextcolを超えない場合

抽出列数がsqls_maxextcolを超えない場合の運用手順を次に示します。

  1. 未抽出の更新情報がないことを,hderesstateSコマンドで確認します。

  2. 抽出情報キューファイルに抽出されていない更新情報がないことを,hdestateSコマンドで確認します。

  3. 抽出側Datareplicator Extensionを停止します。

  4. 抽出定義を更新し,抽出対象表を追加,変更,又は削除します。

  5. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  6. 抽出側Datareplicator Extensionを起動します。

(b) 抽出列数がsqls_maxextcolを超える場合

抽出列数がsqls_maxextcolを超える場合の運用手順を次に示します。

  1. キューテーブルに抽出されていない更新情報がないことを,hderesstateSコマンドで確認します。

  2. 抽出情報キューファイルに抽出されていない更新情報がないことを,hdestateSコマンドで確認します。

  3. 反映情報キューファイルが空であることを,hdsstateコマンドで確認します。

  4. 抽出側Datareplicatorを停止します。

  5. 反映側Datareplicatorを停止します。

  6. 抽出定義を更新し,抽出対象表を追加,又は変更します。

  7. 抽出システム定義のsqls_maxextcolを修正し,ファイルを更新します。

  8. hdestartSコマンド(-iオプションを指定)で環境を初期化します。

  9. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  10. hdsstartコマンド(-iオプションを指定)で反映側Datareplicatorを初期開始します。

  11. 抽出側Datareplicatorを起動します。

(2) 任意の抽出対象表に対する抽出処理を一時的に抑止する場合

任意の抽出対象表に対する抽出処理を一時的に抑止する場合の運用手順を次に示します。

  1. 抽出処理を一時的に抑止する抽出対象表のトリガ識別子をhderesstateSコマンドで取得します。

  2. DROP TRIGGERでトリガを削除します。DROP TRIGGERで指定するトリガ名はhderesstateSコマンドで取得したものです。

  3. 抽出側Datareplicatorを停止します。

  4. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  5. 抽出側Datareplicator Extensionを起動します。

2.から3.までの間は,抽出処理が抑止されます。

なお,抽出処理を抑止している間に更新処理が実行されていた場合,これらの更新処理は抽出されないため,抽出側DBと反映側DBが不整合となります。

抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生した場合の対処については,「8.1.2(5)抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合」を参照してください。