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HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


6.2.3 抽出側Datareplicator Extension運用時の注意

抽出側Datareplicator Extensionを運用するときの注意を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 初期化についての注意

抽出側DBがOracleの場合,抽出環境を初期化するときにOracleに対してデータ連動リソースを作成します。したがって,抽出環境を初期化するときには抽出対象Oracleが稼働している必要があります。

(2) 抽出定義プリプロセスファイルの作成に関する注意

抽出定義プリプロセスファイルの作成に関する注意を次に示します。

抽出定義プリプロセスファイルの作成でエラーとなった場合は,エラー要因を排除した後,再度,抽出定義プリプロセスファイルを作成してください。

(a) Oracleの稼働状態

抽出側DBがOracleの場合,Oracleに対して抽出対象表の定義情報の取得とデータ連動リソースの作成が実行されます。このため,抽出定義プリプロセスファイルを作成するときは抽出対象Oracleが稼働している必要があります。

(b) 抽出側Datareplicator Extension稼働中での抽出定義プリプロセスファイルの作成

HiRDBシステム同士でデータ連動する場合は,抽出側Datareplicator稼働中に抽出定義プリプロセスファイルを作成できます。

しかし,OracleからHiRDBへデータ連動する場合は,抽出側Datareplicator Extension稼働中に抽出定義プリプロセスファイルを作成すると,抽出対象表に定義されているトリガは即時に再作成されますが,抽出側Datareplicator Extensionが認識する抽出定義ファイルは抽出定義プリプロセスファイルに変換されていない(変更内容は次回の起動から認識されるため)という矛盾が生じます。

このため,抽出定義プリプロセスファイルは,抽出側Datareplicator Extensionの停止中に作成する必要があります。

(c) 抽出未完了状態での抽出定義プリプロセスファイルの作成

OracleからHiRDBへデータ連動する場合も,HiRDBシステム同士のデータ連動と同様に,抽出されていない更新情報がアドバンストキュー又は抽出情報キューファイルにある状態で抽出定義プリプロセスファイルを作成し,抽出側Datareplicator Extensionを再起動すると,抽出されていない更新情報と抽出側Datareplicator Extensionが認識する抽出定義との間に矛盾が生じます。

このため,抽出定義プリプロセスファイルは,アドバンストキュー及び抽出情報キューファイルの更新情報がすべて抽出されているときに作成する必要があります。