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HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


6.2.1 抽出対象表の運用

次に示す場合の,抽出対象表の運用手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 抽出対象表を追加,変更,及び削除する場合

抽出対象表の追加,変更,及び削除する場合の運用手順を次に示します。

  1. キューテーブル(アドバンストキュー)に抽出されていない更新情報がないことを,hderesstateOコマンドで確認します。

  2. 抽出情報キューファイルに抽出されていない更新情報がないことを,hdestateOコマンドで確認します。

  3. 抽出側Datareplicator Extensionを停止します。

  4. 抽出定義を更新し,抽出対象表を追加,変更,又は削除します。

  5. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  6. 抽出側Datareplicator Extensionを起動します。

(2) 表の定義変更によって抽出対象外となった表を,再度抽出対象とする場合

表の定義変更に連動して,Oracleの処理によってトリガが削除又は無効化された場合は,それ以降,その表からは更新情報を抽出しません。

トリガが削除又は無効化される表の定義変更については,Oracleのマニュアルを参照してください。

表の定義変更によって抽出対象外となった表を,再度抽出対象とする場合の運用手順を次に示します。

  1. 抽出側Datareplicator Extensionを停止します。

  2. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  3. 抽出側Datareplicator Extensionを起動します。

ただし,抽出対象表の定義変更から上記の手順で再度抽出対象とするまでの間に,この表に対して更新処理が実行されていた場合,これらの更新処理は抽出されないため,抽出側DBと反映側DBが不整合となります。

抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生した場合の対処については,「8.1.1(5)抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合」を参照してください。

(3) 任意の抽出対象表に対する抽出処理を一時的に抑止する場合

任意の抽出対象表に対する抽出処理を一時的に抑止する場合の運用手順を次に示します。

  1. 抽出処理を一時的に抑止する抽出対象表のトリガ識別子をhderesstateOコマンドで取得します。

  2. DROP TRIGGER又はALTER TRIGGERでトリガを削除又は無効化します。

  3. 抽出側Datareplicator Extensionを停止します。

  4. 抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

  5. 抽出側Datareplicator Extensionを起動します。

2.から3.までの間は,抽出処理が抑止されます。

なお,抽出処理を抑止している間に更新処理が実行されていた場合,これらの更新処理は抽出されないため,抽出側DBと反映側DBが不整合となります。

抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生した場合の対処については,「8.1.1(5)抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合」を参照してください。