Hitachi

HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


3.1.1 抽出処理の概要

他社DBMS(Oracle又はSQL Server)からの更新情報の抽出には,トリガ及びキューテーブルを使用します。

DBMSによって抽出に使用するキューテーブルは異なります。DBMSごとに使用するキューテーブルを次の表に示します。

表3‒1 各DBMSが使用するキューテーブル

DBMS

キューテーブル

Oracle

アドバンストキュー(Oracle機能)

SQL Server

データベースキュー(Datareplicator Extension機能)

抽出処理の概要を次の図に示します。

図3‒1 抽出処理の概要

[図データ]

注※1

hdeprepXコマンドを実行して,抽出定義プリプロセスファイルを作成

注※2

トリガを実行して,キューテーブルへ更新情報を格納

注※3

キューテーブルに格納されている更新情報の取り出し(DEQUEUE)

注※4

抽出情報キューファイルへ更新情報を格納(ENQUEUE)

〈この項の構成〉

(1) 抽出

抽出の手順を次に示します。

  1. APなどによる更新処理の延長でトリガを実行して更新情報を抽出し,キューテーブルへ格納します(この操作をENQUEUEといいます)。

  2. キューテーブルに格納されている更新情報を取り出し,取り出した更新情報を抽出情報キューファイルへ格納します(この操作をDEQUEUEといいます)。

(2) 送信

抽出情報キューファイルに格納されている更新情報を読み出し,指定された送信先の反映側システムに送信します。