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HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


1.1.1 Datareplicator Extensionの目的

今まで,HiRDBシステム同士,及びメインフレームとHiRDBシステムがデータ連動するための製品として,Datareplicatorがありました。

しかし,近年システムのマルチベンダ化が進み,上記のようなデータ連動だけではなく,他ベンダのDBとデータ連動したいという意向が高まってきました。

その意向を受けたのが,Datareplicatorの拡張機能であるDatareplicator Extensionです。Datareplicator Extensionを使うと,他社DBMS(Oracle及びSQL Server)とHiRDBシステムとのデータ連動ができます。

〈この項の構成〉

(1) データ連動を適用できる業務システム

他社DBMSからの更新内容の抽出は,トリガ及びキューテーブルを使用します。そのため,HiRDBシステム同士のデータ連動に比べて,次の点で性能が低下する可能性があります。キューテーブルについては,「3.1.1 抽出処理の概要」を参照してください。

したがって,他社DBMSとのデータ連動は,バッチなどの大量更新をするシステムではなく,オンライン系システムへの適用をお勧めします。

(2) データ連動できるシステム

Datareplicator Extensionを使用すると,次に示す組み合わせでデータ連動できます。

注※1

Windows版Oracleを反映側DBにする場合はODBCドライバを使用します。

注※2

SQL Serverとデータ連動する場合はODBCドライバを使用します。

データ連動システムの組み合わせについては,「1.2.1 データ連動システムの組み合わせ」を参照してください。

(3) データ連動システムの用語

データ連動システムのうち,更新されるデータベースがあるシステムを抽出側システム,抽出側システムのDatareplicator Extensionを抽出側Datareplicator Extensionといいます。

抽出側システムのデータベースを抽出側DBといい,このうち,HiRDBをHiRDB又は抽出側HiRDBといいます。

また,抽出側システムから自動的に更新内容が反映されるシステムを反映側システム,反映側システムのDatareplicator Extensionを反映側Datareplicator Extensionといいます。

反映側システムのデータベースを反映側DBといい,このうち,HiRDBを反映側HiRDBといいます。