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HiRDB データ連動拡張機能 HiRDB Datareplicator Extension Version 10


はじめに

このマニュアルは,HiRDB Datareplicator Extension Version 10(以降,このマニュアルでは,「Datareplicator Extension」と表記します)の機能と使い方について説明したものです。

Datareplicator Extensionを使用するためには,次に示すプログラムプロダクトが必要です。

以降,このマニュアルでは,上記の製品を「Datareplicator」と表記します。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

Datareplicator Extensionを使ってデータ連動システムを構築/運用するシステム管理者,システム設計者,プログラマ,及びオペレータの方々を対象としています。

このマニュアルの記述は,適用OSの基礎的な知識,抽出側DBMS及び反映側DBMSの知識があることを前提としています。

また,このマニュアルは,「HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10」のマニュアルを理解されていることを前提としています。

■ 関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

HiRDB(UNIX用マニュアル)

HiRDB(Windows用マニュアル)

HiRDB(Windows,UNIX共通マニュアル)

なお,本文中で使用しているHiRDB Version 10のマニュアル名は,Version 10,(UNIX(R)用),(Windows(R)用)を省略して表記しています。使用しているプラットフォームに応じてUNIX用またはWindows用のマニュアルを参照してください。

■ 利用者ごとの関連マニュアル

HiRDBのマニュアルをご利用になる場合,利用者ごとに次のようにお読みください。

また,より理解を深めるために,左側のマニュアルから順にお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

[図データ]

■ このマニュアルでの表記

このマニュアルでは製品名称及び名称について次のように表記しています。ただし,それぞれのプログラムについての表記が必要な場合はそのまま表記しています。

製品名称または名称

表記

HiRDB Server Version 10

HiRDB/シングルサーバ

HiRDB又はHiRDBサーバ

HiRDB/パラレルサーバ

HiRDB/Developer's Kit Version 10

HiRDB/Developer's Kit

HiRDBクライアント

HiRDB/Developer's Kit Version 10(64)

HiRDB/Run Time Version 10

HiRDB/Run Time

HiRDB/Run Time Version 10(64)

HiRDB Datareplicator Version 10

HiRDB Datareplicator

HiRDB Dataextractor Version 10

HiRDB Dataextractor

HiRDB Advanced High Availability Version 10

HiRDB Advanced High Availability

HiRDB Accelerator Version 10

HiRDB Accelerator

HiRDB Non Recover Front End Server Version 10

HiRDB Non Recover FES

HiRDB Staticizer Option Version 10

HiRDB Staticizer Option

HiRDB Text Search Plug-in Version 9

HiRDB Text Search Plug-in

HiRDB XML Extension Version 9

HiRDB XML Extension

Microsoft(R) SQL Server

SQL Server

HP-UX 11i V3 (IPF)

HP-UXまたはHP-UX (IPF)

AIX V7.1

AIX

AIX V7.2

Linux(R)

Linux

Red Hat Enterprise Linux(R) 6 (64-bit x86_64)

Linux 6

Linux

Red Hat Enterprise Linux(R) 7 (64-bit x86_64)

Linux 7

Red Hat Enterprise Linux(R) 6 (64-bit x86_64)

Linux (EM64T)

Red Hat Enterprise Linux(R) 7 (64-bit x86_64)

Red Hat Enterprise Linux(R) 6 (64-bit x86_64)

Linux 6 (64-bit x86_64)

Linux 6

Red Hat Enterprise Linux(R) 7 (64-bit x86_64)

Linux 7 (64-bit x86_64)

Linux 7

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard

Windows Server 2012

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard

Windows Server 2012 R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Standard

Windows Server 2016 Standard

Windows Server 2016

Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Datacenter

Windows Server 2016 Datacenter

Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional

Windows 7 Professional

Windows 7

Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise

Windows 7 Enterprise

Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate

Windows 7 Ultimate

Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x64)

Windows 7 (x64)

Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x64)

Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x64)

Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x64)

Windows 7 Professional (x64)

Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x64)

Windows 7 Enterprise (x64)

Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x64)

Windows 7 Ultimate (x64)

Windows(R) 8.1 (Core Edition)

Windows 8.1 (Core Edition)

Windows 8.1

Windows(R) 8.1 Pro

Windows 8.1 Pro

Windows(R) 8.1 Enterprise

Windows 8.1 Enterprise

Windows(R) 8.1 (Core Edition) (x64)

Windows 8.1 (Core Edition) (x64)

Windows(R) 8.1 Pro (x64)

Windows 8.1 Pro (x64)

Windows(R) 8.1 Enterprise (x64)

Windows 8.1 Enterprise (x64)

Windows(R) 10 Home

Windows 10 Home

Windows 10

Windows(R) 10 Pro

Windows 10 Pro

Windows(R) 10 Enterprise

Windows 10 Enterprise

Windows(R) 10 Home (x64)

Windows 10 Home (x64)

Windows(R) 10 Pro (x64)

Windows 10 Pro (x64)

Windows(R) 10 Enterprise (x64)

Windows 10 Enterprise (x64)

Oracle9i

Oracle

Oracle 10g

Oracle Database 11g

VOS3/XS,VOS3/US,VOS3/LS,VOS3/FS,VOS3/AS,VOS3/ES1及びこれらのOSが稼働するシステム

VOS3

VOS1/LS,VOS1/FS,VOS1/ES2及びこれらのOSが稼働するシステム

VOS1

■ このマニュアルで使用する略語

このマニュアルで使う英略語の一覧を次に示します。

英略語

英字の表記

AP

Application Program

BLOB

Binary Large Object

CD-ROM

Compact Disc - Read Only Memory

DB

Database

DBMS

Database Management System

EBCDIC

Extended Binary Coded Decimal Interchange Code

EBCDIK

Extended Binary Coded Decimal Interchange Kana code

EUC

Extended UNIX Code

IPF

Itanium(R) Processor Family

JIS

Japanese Industrial Standard

LAN

Local Area Network

OS

Operating System

PC

Personal Computer

PP

Program Product

TCP/IP

Transmission Control Protocol / Internet Protocol

UAP

User Application Program

UOC

User Own Coding

WS

Workstation

XML

Extensible Markup Language

■ パス名の表記

   UNIX版:$PDDIR/client/lib/

   Windows版:%PDDIR%\CLIENT\UTL\

■ ログの表記

●Windows版の場合

Windowsのイベントビューアで表示されるアプリケーションログをイベントログと表記します。イベントログは,次の方法で参照できます。

〈手順〉

1.[スタート]−[プログラム]−[管理ツール(共通)]−[イベントビューア]を選択します。

2.[ログ]−[アプリケーション]を選択します。

アプリケーションログが表示されます。「ソース」の列が「HiRDB Datareplicator」になっているのがHiRDB Datareplicatorが出力したメッセージです。

●UNIX版の場合

OSのログをsyslogfileと表記します。syslogfileは,/etc/syslog.confでログ出力先に指定しているファイルです。一般的には,次のファイルがsyslogfileとなります。

OS

ファイル

HP-UX

/var/adm/syslog/syslog.log

AIX

/var/adm/ras/syslog

Linux

/var/log/messages

■ Windowsの操作説明で使う表記

Windowsの操作説明で使う記号を次に示します。

記 号

意 味

[ ]

ボタンやテキストボックスなど,画面に表示されている要素を示します。

[ ]−[ ]

画面に表示されるメニューやアイコンなどを選択する操作を示します。

Windowsの用語「ディレクトリ」と「フォルダ」は,「ディレクトリ」に統一して表記します。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ このマニュアルで使用する記号

形式及び説明で使用する記号を次に示します。ここで説明する文法記述記号は,説明のための記号なので実際には記述しないでください。

文法記述記号

意 味

〔 〕

この記号で囲んでいる項目は省略できることを示します。

(例)set hirdbusr = HiRDB接続認可識別子〔/パスワード〕

これは,hirdbusrオペランドで,/パスワードを省略できることを示します。

この記号で区切られた項目は,選択できることを示します。

(例)set keepalive = true|false

これは,keepaliveオペランドの設定値として,true又はfalseのどちらかを選択できることを示します。

{ }

この記号で囲まれている複数の項目のうち,一つを選択できることを示します。

(例)set startmode ={ trn|tbl|spd }

これは,startmodeオペランドの設定値として,trn,tbl,又はspdのどれかを選択できることを示します。

 (下線)

この下線記号で示す項目は,省略したときに仮定される値であることを示します。

(例)set keepalive = true|false

これは,keepaliveオペランドを省略すると,set keepalive = falseと仮定されることを示します。

{{ }}…

この記号で囲まれた項目を一つの単位として,繰り返して指定できることを示します。

(例){{ name フィールド名称〔 const 初期値 〕}}…

これは,"name フィールド名称〔 const 初期値 〕" を複数回繰り返して指定できることを示します。

この記号の後に指定する値の属性を示します。

〈 〉

指定する値の構文要素記号を示します。

《 》

値を指定しなかったときにDatareplicator Extensionが仮定する値(省略時仮定値)を示します。

(( ))

指定できる値の範囲を示します。

■ このマニュアルで使用する構文要素記号

指定する値の説明で使う記号です。指定する文字列には,基本的に半角文字を使ってください。全角文字を使う場合は,半角文字数で換算してください。

構文要素記号

意 味

<英字>

アルファベット(A〜Z,a〜z), (下線),−(ハイフン)

<英字記号>

アルファベット(A〜Z,a〜z),#,@,\

<英数字>

<英字>,数字(0〜9)

<英数字記号>

<英字記号>,数字(0〜9)

<符号なし整数>

数字(0〜9)

<16進数字>

数字(0〜9),A〜F,a〜f

<識別子>

先頭がアルファベット(A〜Z,a〜z)の<英数字>

<記号名称>

先頭が<英字記号>の<英数字記号>

<文字列>

任意の文字の配列

<パス名>

記号名称,\又は/,及び .(ピリオド)

<ファイル名>

アルファベット(A〜Z,a〜z),数字(0〜9),.(ピリオド), (下線),−(ハイフン),及び@で構成される文字列(最大30文字)

注 すべて半角文字で指定してください。UNIXの場合は,英字の大文字と小文字は区別されます。パス名は,Datareplicator ExtensionをインストールするOSの規則に依存します。

■ このマニュアルで使用する計算式の記号

このマニュアルで使用する計算式の記号の意味を次に示します。

記 号

意 味

↑ ↑

計算結果の値を小数点以下で切り上げることを示します。

(例)↑34÷3↑の計算結果は「12」になります。

↓ ↓

計算結果の値を小数点以下で切り下げることを示します。

(例)↓34÷3↓の計算結果は「11」になります。

MAX

計算結果の最も大きい値を選ぶことを示します。

(例)MAX(3×6,4+7)の計算結果は「18」になります。

MIN

計算結果の最も小さい値を選ぶことを示します。

(例)MIN(3×6,4+7)の計算結果は「11」になります。

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

■ HiRDB Version 9とHiRDB Version 10の製品体系の違い

HiRDB Version 10では,製品体系を次のように変更しました。

HiRDB Version 9とHiRDB Version 10の製品体系の違いを次に示します。

[図データ]