6.9.7 系切り替え機能を使うときの準備(Amazon EC2環境のHAモニタの場合)
Amazon EC2環境で,HAモニタによる系切り替え機能を使うときに準備する項目を次に示します。
この章に記載がない項目については,「6.9.2 系切り替え機能を使うときの準備(HAモニタの場合)」を参照してください。
(1) 前提ソフトウェア
Amazon EC2環境上にクラスタ構成を適用する場合,次の製品を用意します。
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HAモニタ 01-70以降
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DRBD(Distributed Replicated Block Device) v9
また,各Amazon EC2インスタンスごとに次のストレージを配置します。
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Amazon EBS(Amazon Elastic Block Store)
(2) サポートする系切り替え構成
次の表に示す構成で系切り替えできます。
系切り替えの構成 |
抽出側 |
反映側 |
|
---|---|---|---|
一つのリージョン内で系切り替えする |
一つのAZ内 |
○ |
○ |
複数のAZ間 |
○ |
○ |
|
複数のリージョン間で系切り替えする |
× |
× |
(3) DRBDに関する設定
リソース名.resファイルに次のオプションを設定します。
(a) deviceオプション
DRBDでレプリケーションするブロックデバイスを指定します。
(b) diskオプション
Amazon EBSのブロックデバイスを指定します。
(4) HAモニタに関する設定項目
「6.9.2 系切り替え機能を使うときの準備(HAモニタの場合)」の「(1)HAモニタの準備」の設定内容の他に,servers定義ファイルに次のオペランドを設定します。
(a) rep_deviceオペランド
ディスクをレプリケーションする構成を使用する場合に,DRBDリソース名を指定します。