6.5.2 データ連動用連絡ファイル
データ連動用連絡ファイルとは,HiRDBでの更新情報のシステムログファイルへの格納状態や,抽出側Datareplicatorでの更新情報のシステムログファイルからの読み込み状態など,抽出処理を実行するために必要な情報を管理するファイルです。
このファイルは,抽出側HiRDB,及び抽出側Datareplicatorの起動時に,双方から参照または更新できる状態にしておく必要があります。
データ連動用連絡ファイルの運用では,次に示す制約があります。
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抽出側Datareplicatorの初期化によってデータ連動用連絡ファイルを初期化した場合や,データ連動用連絡ファイルに障害が発生した場合,それまでの抽出側Datareplicatorでのデータ連動の続きからデータ連動を継続できないため,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生する場合があります。この場合,反映側DBの再作成が必要です。
反映側DBを再作成する場合の運用手順については,「6.5.6 抽出側HiRDBの運用手順」を参照してください。
なお,抽出側HiRDBは,シンクポイントダンプ取得時にデータ連動用連絡ファイルの状態を確認しますが,その時点でデータ連動用連絡ファイルが初期化されている場合は,HiRDB Datareplicator連携を中止して,抽出側HiRDBの処理だけを続行します。
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系切り替え環境の場合,データ連動用連絡ファイルを格納する共用ディスクは抽出側HiRDBのサーバで管理してください。またサーバの起動順序は,抽出側HiRDBの起動後,抽出側Datareplicatorを起動してください。
詳細は,「6.9 系切り替え機能を使うときの運用」を参照してください。