Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


8.2.5 列データ編集UOCを作成するときの注意

列データ編集UOC実行時には,環境変数に,共用ライブラリファイルが格納されているディレクトリパスを指定してください。なお,環境変数と共用ライブラリファイルはOSごとに異なります。OS,環境変数,及び共用ライブラリファイルの対応を次の表に示します。

表8‒32 OS,環境変数,及び共用ライブラリファイルの対応

OS

環境変数

共用ライブラリファイル

Linux

LD_LIBRARY_PATH

libhdscuoc.so

HP-UX

SHLIB_PATH

libhdscuoc.so

AIX

LIBPATH

libhdscuoc.a

環境変数が指定されていない場合や,環境変数で指定したディレクトリパス下に共用ライブラリファイルが存在しない場合は,列データ編集UOCを使わない通常の反映処理が実行されます。

〈この項の構成〉

(1) シグナルの制限

列データ編集UOC関数内では,シグナルの操作をしないでください。

(2) ファイルの制限

列データ編集UOC関数内で操作できるファイルは,ユーザ独自のファイルだけ(関数内でオープンしたファイルだけ)です。ファイルの規則を次に示します。

(3) 共用メモリの制限

共用メモリは,Datareplicatorやほかのシステムと同じ共用メモリを使わないでください。

(4) データ型の制限

(5) SQLの実行の制限

列データ編集UOC関数内,又は列データ編集UOC関数の延長で,SQLを実行しないでください。SQLを実行すると,Datareplicatorのトランザクション管理が不正になることがあります。

(6) AIX版の場合の注意事項

AIX版では,hds_ucoledit1()からhds_ucoledit8()までの関数のすべてを作成しておいてください。すべてを作成していない場合,反映処理の実行時にエラーとなります。

(7) 繰返し列を扱う場合の注意事項

列データ編集UOCでのデータの受け渡しは要素データごとになります(1回の列データ編集UOC関数の呼び出しで,一つの要素データを列データ編集UOC関数へ渡します)。このため,繰返し列の要素数を列データ編集UOCで増やしたり減らしたりすることはできません。