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HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


3.6.4 トランザクションブランチ情報

トランザクションブランチ情報とは,レプリケーション対象のバックエンドサーバ名に関する情報のことです。反映トランザクション同期機能を使用する場合,抽出側HiRDBのシステムログファイルにトランザクションブランチ情報が格納されます。抽出側Datareplicatorはその情報を抽出して,データの整合性を保証しています。

トランザクションブランチ情報の連動を次の図に示します。

図3‒42 トランザクションブランチ情報の連動

[図データ]

注※1

抽出側HiRDBに対してトランザクションを実行すると,HiRDBのシステムログファイルに,トランザクション単位にトランザクションブランチ情報が出力されます。なお,この時点でのトランザクションブランチ情報には,該当するトランザクションの分岐先バックエンドサーバ名がすべて格納されています。

注※2

システムログファイル中にトランザクションブランチ情報が出力されている場合,抽出側Datareplicatorの抽出プロセスが無条件にトランザクションブランチ情報を抽出して,抽出情報キューファイルに格納します。このとき,抽出対象表以外の表を更新するバックエンドサーバ名の情報は削除されます。

注※3

抽出側Datareplicatorの送信プロセスがトランザクションブランチ情報内のバックエンドサーバ名をデータ連動識別子に変換して,反映側Datareplicatorに送信します。

注※4

抽出対象表以外の表を更新するバックエンドサーバの場合,トランザクションブランチ情報を抽出しません。

なお,HiRDBの正常停止ログは,同期イベントに置換して送信されます。これによって,HiRDBの正常停止を検知した場合でも反映トランザクションを同期します。ただし,同期イベントを抽出するタイミングはHiRDBが正常起動したときです。HiRDBが正常停止した時点では,反映トランザクションの同期は行われないため,注意してください。