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HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


3.3.4 マルチFES機能に対応した反映方式

マルチFES機能とは,HiRDB/パラレルサーバで,一つのフロントエンドサーバにSQL処理が集中してスループットが低下する場合に,複数のフロントエンドサーバを定義することで負荷を分散し,スループットを向上させるためのHiRDBの機能です。

反映側Datareplicatorでは表単位反映方式で反映処理を実行する場合に,このマルチFES機能に対応して,スループットを向上できます。

表単位分割方式では,反映グループごとに一つの反映先のフロントエンドサーバを割り当てることができます。キーレンジ単位分割方式では,キーレンジごとに反映先のフロントエンドサーバを割り当てることができます。マルチFES機能に対応する定義については,「5.10 反映定義」を参照してください。

ハッシュ分割方式でHiRDBサーバ間の通信の効率を上げる方法

ハッシュ分割方式では,分割されるエリア別に,反映するデータをどのフロントエンドサーバで処理するかをあらかじめ設定できます。これによってフロントエンドサーバの負荷を分散でき,またフロントエンドサーバとRDエリアの属するバックエンドサーバが同じサーバ上にあるときには,フロントエンドサーバとバックエンドサーバの間の通信オーバヘッドを削減できます。