2.9.3 Windows Terminal Serviceの使用
Windows Terminal Serviceを使用してDatareplicatorの運用・操作ができます。これによって,遠隔地のマシンや,コンソールがないマシンに対してもDatareplicatorの運用・操作が可能となります。Windows Terminal Serviceの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
Windows Terminal Serviceには,コンソールセッションと仮想セッションがあります。
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コンソールセッション
操作するサーバの入出力デバイス(ディスプレイ,キーボード,マウスなど)をターミナルサーバのクライアントのデバイスに切り替えるセッションです。主な注意事項を次に示します。
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サーバへリモートデスクトップ接続するコマンドに,/consoleオプションを付けて起動します。
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クライアント及びサーバの中で1個のセッションしか作成できません。
(元の画面は操作不可の状態(ログオフ状態)となります)
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Windows 2000,Windows Vista,及びWindows Server 2008ではサポートしていません。
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仮想セッション
操作するサーバをバックグラウンドで操作する(クライアント操作用の画面をバックグラウンドに作成する)セッションです。主な注意事項を次に示します。
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サーバへリモートデスクトップで接続するコマンドをオプションなしで起動します。
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複数作成可能です。
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(1) DatareplicatorのバージョンとWindows Terminal Serviceの使用可否
Datareplicatorのバージョンによって,Windows Terminal Serviceを使用できない場合があります。DatareplicatorのバージョンとWindows Terminal Serviceの使用可否を次の表に示します。
Datareplicatorのバージョン |
コンソールセッション |
仮想セッション |
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08-00以前 |
△ |
× |
08-01以降 |
○ |
○ |
- (凡例)
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○:使用できます。
△:Windows Server 2003の場合だけ使用できます。
×:使用できません。
(2) セキュリティ上の注意事項
Windows Terminal Serviceを使用した場合,サーバのコンソールがログインしていない状態であっても,クライアント側の画面がログインした状態の場合があります。このため,サーバ及びクライアントに次の設定又は運用を行うなどの注意が必要となります。
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スクリーンセーバーのパスワードによる保護を付ける
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クライアントからの操作が終了した場合,ログオフする