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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 パフォーマンスガイド


3.3 アクセスパスの確認方法の概要

アクセスパスの情報のうち,最初に確認する項目を次に示します。

表3‒3 アクセスパスの確認項目

確認項目

説明

検索方法(Scan Type)

表の検索方法です。詳細は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「検索方式」を参照してください。

インデクスのサーチ条件(SearchCnd)

インデクスのサーチ範囲を決定する条件です。詳細は,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「アクセスパス表示ユティリティ(pdvwopt)」「サーチ条件」を参照してください。

結合方法および転送方法(Join Type)

  • 結合方法は,表を結合する方法です。結合方法の種類および詳細は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「結合方式」を参照してください。

  • 転送方法は,HiRDB/パラレルサーバで表を結合する際の,バックエンドサーバ間のデータ転送方法です。詳細は,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「アクセスパス表示ユティリティ(pdvwopt)」「転送方法の種類」を参照してください。

副問合せの実行方式(Sub Query Type)

副問合せを実行する方式です。詳細は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「外への参照のない副問合せの実行方式」および「外への参照のある副問合せの実行方式」を参照してください。

これらの確認項目のうち,効率の悪いアクセスパスについて「ここは必ず対策しよう」で説明します。

アクセスパスを対策する際の注意事項を,次に説明します。

[図データ][注意事項]

アクセスパスの対策方法として,新しいインデクスの追加を提案している個所があります。ただし,1つの表に定義するインデクスの数が多いと,更新処理が遅くなります。インデクスの数が多くならないように,性能を重要視するSQL文で使うインデクスを優先的に定義してください。

[図データ][注意事項]

アクセスパスの対策によって,インデクスの定義内容を変更した場合は,再度すべてのSQL文のアクセスパスを確認してください。インデクスを変更すると,その表にアクセスする別のSQL文のアクセスパスが変わることがあります。

[図データ][ポイント]

インデクス定義を変更する前後のアクセスパスの差分は,「アクセスパスの出力方法」で説明した方法によって出力したファイルの差分を取り,確認してください。