16.1.2 系切り替え機能
(1) 業務サイトでの運用時の使用
HiRDBのシステムファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域は,論理ボリューム(LV)上に作成することはできません。したがって,クラスタソフトウェアによる共有ディスクのアクセス制御ができません。系切り替え機能を使用する場合,共有ディスクのアクセス制御は,HiRDBが行うように設定してください。共有ディスクのアクセス制御については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
(2) ログ適用サイトでの運用時の使用
系切り替え機能に関するオペランドは無視されます。したがって,ログ適用サイトで障害が発生した場合にログ適用サイトの系を切り替えることはできません。ログ適用サイトの状態を定期的に監視する必要があります。
(3) サイト切り替え時に業務サイトの状態を引き継いだ運用の継続
サイト切り替え前に予備系を実行系として開始させていた場合でも,サイト切り替え後は現用系が実行系となります。
(4) 注意事項
系切り替え機能を使用する場合は,次の項目に注意してください。
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サイト切り替えをしたあと,必ず現用系のHiRDBを開始してください。
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ユーザ用RDエリアのデータと状態は引き継ぎますが,システムの稼働状態は引き継げません。
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IPアドレス引き継ぎありの系切り替え機能を使用している場合,事前にエイリアスIPアドレスを有効にしてから,ログ適用サイトのHiRDBを開始してください。