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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


10.2.1 RAID Managerの環境構築

〈この項の構成〉

(1) RAID Managerのコンフィグファイル

RAID Managerのコンフィグファイル(HORCM_CONF)の作成方法については,「RAID Managerのコンフィグファイル」を参照してください。

(2) RAID Managerインスタンスの起動

RAID Managerインスタンスの起動については,「RAID Managerインスタンスの起動」を参照してください。

(3) ペア論理ボリュームグループの生成

RAID Managerのpaircreateコマンドでペア論理ボリュームグループを生成します。このとき,メインサイトのボリュームがP-VOLになるようにします。paircreateコマンドについては,RAID Managerのマニュアルを参照してください。

なお,paircreateコマンド実行時に指定するフェンスレベル(-fオプションの値)は,保護モード(pd_rise_fence_levelオペランドの値)によって異なります。関係を次の表に示します。

表10‒1 paircreateコマンド実行時に指定するフェンスレベル(ログ同期方式でのシステム構築時)

リアルタイムSANレプリ

ケーションの処理方式(pd_rise_pairvolume_

combinationオペランドの値)

保護モード

(pd_rise_fence_level

オペランドの値)

ペア論理ボリューム

グループ名

フェンスレベル

(paircreate

コマンドの

-fオプション

の値)

syssync

data

aaaa_bb....bb_DB

aaaa_bb....bb_LOG

data

aaaa_cccc_USTS

aaaa_bb....bb_SSTS

aaaa_bb....bb_SPD

never

aaaa_bb....bb_DB

aaaa_bb....bb_LOG

never

aaaa_cccc_USTS

aaaa_bb....bb_SSTS

aaaa_bb....bb_SPD

(凡例)

aaaa:HiRDB識別子

bb....bb:サーバ名

cccc:ユニット識別子

−:ペア論理ボリュームグループを生成しないため,paircreateコマンドを実行しません。

ペア論理ボリュームグループの作成例を次に示します。システム構成は次のとおりとします。

システム定義の例

set pd_system_id = HRD1
set pd_rise_use = Y
set pd_rise_pairvolume_combination = syssync
set pd_rise_fence_level = data
pdunit -u UNT1 -x host1 -d "/opt/HiRDB_S"
pdstart -t SDS -s sds1 -u UNT1

paircreateコマンドの実行例(メインサイトから実行)

paircreate -g HRD1_sds1_LOG -f data -vl
paircreate -g HRD1_UNT1_USTS -f data -vl
paircreate -g HRD1_sds1_SSTS -f data -vl
paircreate -g HRD1_sds1_SPD -f data -vl