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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


8.1 使用する場合に注意が必要な機能

リアルタイムSANレプリケーションと次の表に示す機能を同時に使用する場合は注意が必要です。注意が必要な機能と注意事項を次の表に示します。

表8‒1 使用する場合に注意が必要な機能と注意事項

使用する機能

注意事項

インナレプリカ機能

インナレプリカ機能を使用する場合の注意事項については,「インナレプリカ機能を使用する場合の注意事項」を参照してください。

HiRDB Datareplicatorのレプリケーション機能

サイトの切り替え時にHiRDB Datareplicatorの環境を引き継げないため,HiRDB Datareplicatorのレプリケーション機能を使用できません。抽出側HiRDBまたは反映側HiRDBのサイトを切り替えたあとにレプリケーション機能を使用する場合,抽出側HiRDBおよび反映側HiRDBのHiRDB Datareplicatorの環境を初期化してから,抽出側HiRDBを基に反映側HiRDBを再作成する必要があります。

系切り替え機能

系切り替え機能を使用する場合の注意事項については,「系切り替え機能を使用する場合の注意事項」を参照してください。

セキュリティ監査機能

セキュリティ監査機能を使用する場合の注意事項については,「セキュリティ監査機能を使用する場合の注意事項」を参照してください。

自動ログアンロード機能

自動ログアンロード機能を使用する場合の注意事項については,「自動ログアンロード機能を使用する場合の注意事項」を参照してください。

システム構成変更コマンドの使用

システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用する場合の注意事項を次に示します。

  • HiRDBがメインサイトで稼働しているときにシステム構成変更コマンドを実行してください。

  • リモートサイトのシステム定義はシステム構成変更コマンドで変更できません。リモートサイトのシステム定義は,メインサイトのシステム構成変更コマンドが正常終了したあとに手動で変更してください。

  • pdrisechkコマンドはpdconfchkコマンドとは異なり,システム構成の変更前に変更後の構成確認ができません。システム構成変更コマンドを実行したあとに,pdrisechkコマンドを使用してリアルタイムSANレプリケーションの構成確認をしてください。

統計情報の取得

メインサイトからリモートサイトにサイトを切り替えた場合,メインサイトで取得している統計情報の種別や,統計ログをリモートサイトに引き継げません。リモートサイトで統計情報の取得を開始し直してください。

システムログファイルの空き容量監視機能

システムログファイルの空き容量監視機能を使用する場合の注意事項については,「システムログファイルの空き容量監視機能を使用する場合の注意事項」を参照してください。

RDエリアの自動増分(ハイブリッド方式限定)

ハイブリッド方式の場合,自動増分の実行時にリモートサイトへのデータベースの同期待ち合わせを行います。1回の自動増分で2秒以上のオーバヘッドが掛かることがあります。

なお,リモートサイトへのデータベースの同期待ち合わせに失敗した場合の,リモートサイトのデータベース回復方法については,「障害発生時の運用」を参照してください。

共用表(ハイブリッド方式限定)

共用表を使用する場合の注意事項については,「共用表を使用する場合の注意事項(ハイブリッド方式限定)」を参照してください。