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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


6.2.1 ハイブリッド方式の場合のシンクポイントダンプ取得処理

ハイブリッド方式の場合,リモートサイトでもシンクポイントからデータベースの回復ができるように,シンクポイントダンプの取得時にシンクポイントダンプを取得するサーバが使用する全ペア論理ボリュームグループの更新データの同期を取ります。しかし,RDエリアを作成しているペア論理ボリュームグループで更新コピー障害が発生し,保護モードがdataで,ペア論理ボリュームグループのステータスがPAIR以外になった場合,全ペア論理ボリュームグループの更新データの同期を取れないため,シンクポイントダンプの取得処理を中止し,KFPS02178-Eメッセージを出力します。

ハイブリッド方式の場合のシンクポイントダンプ取得処理を次の表に示します。

表6‒2 ハイブリッド方式の場合のシンクポイントダンプ取得処理

保護

モード

RDエリアを作成しているペア論理ボリュームグループのステータス

メインサイトのシンクポイントダンプの取得

メインサイトのシンクポイントダンプ取得後のサイトの切り替え

data

PAIR

有効化完了

データの不整合はなく,サイトの切り替えができます。

PAIR以外

取得を中止

never

PAIR

有効化完了

PAIR以外

正常開始はデータ不整合が発生するため,サイトの切り替えを禁止します。再開始ではHiRDBを開始できないため,サイトの切り替えができません。