Hitachi

インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


付録E.4 サンプルシェルプログラム使用方法

サンプルシェルプログラムの使用方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) サンプルシェルプログラムの実行

サンプルシェルプログラムは,$PDDIR/binからファイルをコピーしてから使用します。

サンプルシェルプログラムは一つの運用例です。運用環境によっては,正しく動作しないことがあるので,必要に応じて内容をカスタマイズしてから使用してください。

なお,サンプルシェルプログラムは,系切り替えの運用には対応していません。

次にサンプルシェルプログラムの使用手順を示します。

<使用手順>
  1. サンプルシェルプログラムを,実行したいディレクトリにコピーします。

  2. 使用環境に応じてサンプルシェルプログラムを変更します。

    詳細については,「サンプルシェルプログラムのカスタマイズ」を参照してください。

  3. サンプルシェルプログラムを次に示す順序と実行者で実行するか,root権限を持つユーザでorg_[対象OS].shを実行します。

<実行順序>
  1. org0_[対象OS].sh

    実行者:root権限所有者

  2. org1_[対象OS].sh

    実行者:HiRDB管理者

  3. org2_run_[対象OS].sh

    実行者:root権限所有者

  4. org3_[対象OS].sh

    実行者:HiRDB管理者

注意

サンプルシェルプログラムでエラーが発生した場合,エラーからの回復はコマンドで行ってください。回復したあと最初からサンプルシェルプログラムを実行し直す場合は,先に実行ディレクトリに残っている次の一時ファイルを削除してください。

  • orgsts

  • orgsts_R

(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ

サンプルシェルプログラムは,使用環境に応じてシェル変数を変更する必要があります。変更の可能性のあるシェル変数を次の表に示します。これらの変数は,各シェルの先頭のコメント部分「#Set XXXX…」に記述されています。

表E‒2 変更の可能性のあるシェル変数

シェル名称

変数

変数の意味

org_[対象OS].sh

USER

HiRDB管理者ユーザアカウント

org0_[対象OS].sh

VOLGP_P

正系ボリュームグループ名

VOLGP_S

副系ボリュームグループ名

LV_P

正系論理ボリューム名

LV_S

副系論理ボリューム名

PAIR_VOL_GP

ペアボリュームグループ

PAIR_VOL_NAME

ペアボリューム名称

USER

HiRDB管理者ユーザアカウント

RDAREA_NAME

更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名

GENERATION

更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号

org1_[対象OS].sh

RDAREA_NAME

更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名

GENERATION

更新可能なオンライン再編成のレプリカRDエリア世代番号

org2_run_[対象OS].sh

VOLGP_P

正系ボリュームグループ名

VOLGP_S

副系ボリュームグループ名

LV_P

正系論理ボリューム名

LV_S

副系論理ボリューム名

LV_PFIX

論理ボリューム接頭思

PAIR_VOL_GP

ペアボリュームグループ

PAIR_VOL_NAME

ペアボリューム名称

USER

HiRDB管理者ユーザアカウント

RDAREA_NAME

更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名

GENERATION

更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号

OWNER

論理ボリューム所有者

GROUP

論理ボリュームグループ名

LU_P

正系論理ボリューム名称(AIXだけ)

LU_S

副系論理ボリューム名称(AIXだけ)

LU_PFIX

論理ボリューム接頭辞(AIXだけ)

DEVNAME

副系デバイス名称(HPだけ)

org3_[対象OS].sh

RDAREA_NAME1

更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdcopy用)

RDAREA_NAME2

更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdrorg用)

TABLE_NAME

更新可能なオンライン再編成の対象表名称

SERVER_NAME

更新可能なオンライン再編成の対象RDエリア

GENERATION

更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号

CONTROL_FILE

再編成前データベース再編成制御ファイル

BACKUP_FILE_B

再編成前データベース複写ファイル

BACKUP_FILE_A

再編成後データベース複写ファイル

LIST_FILE_B

再編成前データベース複写結果リストファイル

LIST_FILE_A

再編成後データベース複写結果リストファイル

MASTER_DIRECTORY

マスタディレクトリ名称

MAX_REF_TIME

pdorendコマンド追い付き反映最大許容待ち時間

MAX_TRN_TIME

pdorendコマンドトランザクション処理最大許容待ち時間

MAX_RETRY_CNT

pdorendコマンド最大リトライ回数

REF_PROCESS_CNT

pdorend反映プロセスの多重度

CMD_RETRY_CNT

シェル内pdorendコマンドリトライ回数